1980年代初頭にリリースされたモデルガン、S&W M29ベースのヘビーバレルカスタム、コクサイデビルをお譲りいただきました!くれいも屋をご利用いただきありがとうございます！　

当時の少年誌の表４、表３はだいたい通信販売業者の広告で占められていたのですが、その中でよく見かけたのを覚えています。ジョークグッズなどと一緒に紹介されていたこの銃は、それまでTVや映画で観たどんな銃よりも迫力があり、もう惚れこみましたね。もちろん当時の小学生には１万円ちかいその価格に手が出るはずもなく、実は今だに憧れの銃です。

ほぼ直線で構成されたボックス型のバレルを持つ今回のデビルと、極太のブルバレルの下に、さらにカウンターウエイトを持つサターンの２種が８3/8インチと6.5インチでリリースされていました。この２挺、どちらがより格好いいかは甲乙つけがたいですよね。自分は僅差でデビルなのですが、成長してトイガン好きと語ると自分の周囲ではサターン好きの方が多かったですね。

当時米国で流行していたPPCマッチ用のカスタムを参考にしたオリジナル銃です。本来マッチには向いていない.44マグナムのM29をベースとすることで、圧倒的な迫力を醸し出しています。

実際売れ行きもよかったのでしょうか、なんせ当時はそれほどモデルガンどころかトイガン自体にさほど興味がなかった自分でも、「コクサイのデビルとサターン」の名は忘れられませんでしたし、当時のいろいろな雑誌広告で見た覚えがあります。

また、デビルの方だったと思うのですが、コロコロコミック連載の『アクション刑事ザ・ゴリラ』に、実銃として登場したのを覚えています。大人の目から見てもインパクトのある銃だったのでしょう。

当時は発射時の銃の跳ね上がりを防ぐため、フロントヘビー化する手法が有効とされていました。しかしその重量のために素早いサイティングや保持も困難なものとなります。やがて銃口付近に上方に向けた穴を空け、ガスを上に逃がすことで跳ね上がりを防ぐマグナポートの発想が主流となりました。

以後、素早いサイティングのためにバレルは軽量化されるようになります。80年代後半の同じコクサイ製ガスガン・スピードコンプなどと比較すると「マッチ用リボルバー」に関する思想が180度変わったことが窺えますね。

80年代後半以降、コクサイはガスリボルバーを多数リリースしていました。自分も初期カートのM66やM19を持っていますが、モデルガン譲りの仕上げのよさは質感が他社と一味違っていましたね。リアルなカートリッジ方式ゆえに実射性能は低いといわざるを得ませんでしたが、ある意味弾の出るモデルガンとして愛おしく感じていました。

以前にも別記事で書いていますが「いつかガスガン版デビル/サターンが出るに違いない」と、子供の頃からの憧れの実現を信じていたのですが……なぜか出ませんでしたね。先述の通りマッチカスタムとしては時代遅れのものとなっていた時期ですが、それはあくまで実銃のお話。ガスガンとしてリリースされていれば絶対売れたと思うのですがねえ……。

お譲りいただいデビル８3/8は40年前の発売とは思えないほど非常に美しい外装で、大事に保管していたことがわかります、本当にありがとうございます。パイソンカスタム用を兼ねた取扱説明書と、カタログを兼ねた部品リスト付きポスターも併せてお譲りいただいております。カタログなどは私どもも勉強になることが多いです。

くれいも屋ではモデルガンの買取をお待ちしております。カートリッジや紙の付属品も査定アップの対象となります。一方で付属品欠け、パーツ欠けの場合でも買取対象ですので、ぜひともあわせてご相談ください。

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