
埼玉県行田市のお客様よりお譲りいただいたモデルガン・エアガンコレクションを引き続きご紹介いたします。
今回は、前回ご紹介したMGC製M1911シリーズに続き、同じくMGCおよび同社系列ブランドが展開していたGMカスタムシリーズを中心にご紹介いたします。
スタンダードモデルをベースに、実銃のカスタムガンを再現したGMカスタムシリーズは、当時ならではのこだわりや個性が詰め込まれた人気シリーズです。今回お譲りいただいたコレクションからも、オーナー様が長年大切に収集されてきたことが伝わる魅力的なモデルが揃っていましたので、ぜひ最後までご覧ください。
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1990年代のMGCとGM12
今回のGMカスタムシリーズもMGC最後期のGM12シリーズをベースとしています。GM12は同社の最晩年ともいえる1993年から1994年にかけて展開された仕様で、.45リアルサイズカートリッジに対応。本来カスタム系を得意とするMGCですが、GM12以前からのユーザーの要望に応えて当初はベーシックなM1911A1のバリエーションを展開。さらに満を持してカスタムシリーズの展開をスタートしますが、1994年末にMGCの製造部門は廃業してしまいます。
以降のGM12およびガスガンシリーズなどは、MGCの流通部門を担っていた台東商事や新日本模型などから発売されました。ただし廃業後もMGCブランドで販売された商品も多く、新日本模型あるいはTAITOブランドへ切り替わるまでは時間差がありました。
今回ご紹介するアイテムもほとんどが廃業後のリリース品。共通のパッケージにシール処理で製品の写真やイラストが描かれています。本来はTAITOや新日本模型製品として紹介すべきですが、パッケージ表記に準じた形でご紹介させていただきます。
MGC GM CUSTOM SERIES FBI BUREAU(ABS)
アメリカ連邦捜査局すなわちFBIの制式拳銃です。1990年代半ばに「スチール製」「.45ACPを使用」「セミオートマチック」「シングルカラム」「シングルアクション」を基本要求とするトライアルが実施されました。
当初はコルト、キンバー、ウィルソンその他、大手からカスタムメーカーまでが参加しましたが、最終的に選ばれたのがこのスプリングフィールド社のビューローモデルでした。そのままでもシューティングマッチに参戦できそうなパーツコーディネイトは、後に続くタクティカル系ガバメントの指標になったともいえるでしょう。
モデルガン版でひときわ目立つ赤味の強いグリップパネルは、参考にした個体を再現しているようです。後に発売されたヘビーウエイト版では、もっと暗めの茶色に変更されているようですね。
MGC GM CUSTOM SERIES KEEPER 5inch
1979年創業のキンバー(KIMBER)マニファクチャリング社の1911クローンを再現したモデルです。商品名がKEEPERとなっているのは、1996~98年頃にかけての商標使用問題などの影響ですね。モチーフとなったモデルは「キンバーカスタム」シリーズ。同銃に連なるキンバーカスタムTLE(タクティカル・ロウ・エンフォースメント)などは、LAPD(ロサンゼルス市警)SWATチームほかいくつかの法執行機関に採用されています。
スライドの前部と後部に刻まれた太いセレーションが特徴。抜き撃ち時の衣服などへの引っ掛かりをなくすため、張り出し部分を丸めたリアサイトやスライドストップなど各パーツも後加工で再現しています。
MGC GM CUSTOM SERIES SF C.Q.B
SFは社名であるスプリングフィールド・アーモリーの略ですね。基本コンセプトは上記FBIビューローに準じた、近接戦向けのハンドガンです。ビューローとの差異としてスライド前部にセレーションを追加。極端な閉所でもスライド操作が可能となり、まさにClose-Quarters Battle向けとなっています。
なお、本モデルは2009年のMGC創立50周年時にも記念モデルとして発売されました。
MGC GM CUSTOM SERIES ツインポート・カスタム
日本では1997年に放送開始した、『刑事ナッシュ・ブリッジス』主人公のナッシュが愛用するカスタムガバメントです。主演のドン・ジョンソンは、80年代の『マイアミ・バイス』のソニー・クロケット役でもおなじみですね。ソニーはブレンテンやM645などを使用しており、当時の日本のエアガン市場にも影響を与えています。
フルアジャスタブルサイトにコンペンセイタ―、ロングスライドストップなどマッチ仕様なカスタムパーツ尽くしです。セレーションがない代わりに指があたる部分に段差がついています。パッケージに番組名表記などがないのは、例によって商標の関係ですね。
MGC GM CUSTOM タカ・カスタム
1986年に放送開始、以後テレビシリーズ全2本と劇場映画3本を立て続けに発表した大ヒット刑事ドラマ、『あぶない刑事』シリーズ。1996年に10周年記念として映画第4作『あぶない刑事リターンズ』が公開されました。
『リターンズ』では舘ひろし演じる鷹山刑事(タカ)は、愛銃をそれまでのM586からカスタムガバメントへと変更。本銃はこの時のカスタムをモチーフとしたもので、フレームはセフティとメインスプリングハウジング、パックマイヤーグリップへと変更。スライドはフロントセレーションとリアノバックサイト。トリガーやグリップセフティ周りなどはノーマルと、今回挙げたコンバットカスタムとノーマルガバの中間くらいのさじ加減ですね。
MGC FBI SPECIAL(カスタム)
パッケージはDEKA SPECIAL TYPE IIIですが、本体は5インチのFBIスペシャルをベースに、一部パーツを換装したカスタムでした。トリガーやハンマー、グリップセフティ、メインスプリングハウジング、グリップなどが変更されています。
2回に分けて紹介させていただきましたGM12シリーズ。熟成に熟成を重ね、モデルガンガバメントの完成形に辿り着いたともいえるGM12のコレクションの数々に、ガバメントに対する並々ならぬ思い入れを感じます。同じお客様からはあと1回、マルイ製ガスブローバックガバメントのコレクションをご紹介させていただく予定です。
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