
千葉県野田市のお客様より、タナカワークスのモデルガンS&W M29をお譲りいただきました。くれいも屋のモデルガン買取をご利用いただきありがとうございます。
映画『ダーティハリー』の愛銃として知られるM29は、リボルバーファンから今なお高い支持を集める名銃です。今回はそんな人気モデルの特徴や魅力をご紹介していきます。

同社のM29モデルガンは複数バージョンがリリースされています。今回お譲りいただきましたのはVer.2のヘビーウエイトブラック仕上げ、カウンターボアードタイプとなります。2010年代に発売され、2020年代に入っても何度か再生産もされている人気モデルです。
S&W M29と.44マグナム弾

M29は1955年に登場したS&W社のリボルバーです。シリーズの中でも大型サイズであるNフレームを採用し、.44スペシャル弾および.44マグナム弾に対応していました。
従来の.44スペシャル弾に対応していたM1950を原型として、そのパワーアップ版である.44マグナム用に各部を強化する方向で調整されました。.44マグナムの強大なパワーに対応するため、後述の「29-2」「29-3」のように改良を重ねたバージョンが存在します。
.44マグナム弾はレミントンアームズ社とスミス&ウェッソン社による共同開発弾で、.44スペシャルのカートリッジをベースにケース長を0.125インチ延長。装薬量を増加し威力を飛躍的にアップさせています。発売は1955年で、M29は本弾丸と足並みを揃えていたわけですね。M29と.44マグナム弾の組み合わせは北米の中型~大型獣を想定した狩猟時のサイドアームとして人気となりました。
ただし対人としての使用は禁じられており、公的機関の多くでこのサイズの拳銃は使われていません。M29といえば映画『ダーティハリー』を連想する方も多いでしょうが、あの作品中でも度々強調されるように、.44マグナム弾の入ったM29を振り回す警官は、非常に異質な存在だったわけです。
タナカワークス S&W M29 カウンターボアード

タナカワークスでは人気の高いM29シリーズをさまざまな仕様で展開しています。今回お譲りいただきましたのは実銃を再現したリアルな刻印への変更などが施されたVer.2モデル。バレルサイズは6.5インチで、<DH Model>の表記通り『ダーティハリー』劇中タイプのモデルアップとなります。

カウンターボアードとは、シリンダー後端を切削加工し、カートリッジのリム部分をシリンダー内部へ収める構造のことです。実銃のM29および.44マグナム弾が登場した1950年代~1960年代は、カートリッジの製造技術も未発達でした。
そのため.44マグナム弾発射時の反動でプライマーが破損し、シリンダー後部から高圧ガスが噴き出す危険がありました。事故時の被害を抑えるためカウンターボアード化によってシリンダー後部とフレームを密着させ、万一のプライマー破損時のガスの吹き出しを最小限に抑えています。
カウンターボアードは1962年の「29-2」と呼ばれるバージョンから採用され、1971年公開の『ダーティハリー』第一作のM29も、当時入手のしやすいこの仕様でした。なお、後にカートリッジの品質も安定し、カウンターボアードは1982年の「29-3」以降は廃止されます。

タナカワークスではそのカウンターボアード仕様も再現。シリンダー後部が本体に密着しており、写真のように右側から見るとカートリッジが入っているのかどうかさえよく見ないとわからないですね。一見するとカートリッジが装填されていないようにも見えますが、よく見るとわずかに金色の薬莢が確認できます。

スイングアウトさせた状態でも、カートリッジ後部がシリンダーとほぼツライチになっていることがわかります。ちなみにカートリッジを使わない同社のガスガンでも、この時代に該当するモデルではカウンターボアード状態が再現されておりシリンダー後面はツライチになっています。

このようにM29 カウンターボアードは、映画『ダーティハリー』で知られる外観的な魅力だけでなく、実銃史における改良過程まで再現した見どころの多いモデルとなっています。タナカワークスらしい高い再現度も相まって、現在でも多くのリボルバーファンから支持を集め続けています。
今回ご紹介したようなタナカワークス製モデルガンは中古市場でも人気が高く、状態や付属品の有無によっては高価買取が期待できます。
くれいも屋ではタナカワークスをはじめ、各種モデルガン・ガスガンの買取を強化中です。パッケージや説明書などの付属品が揃っている場合は査定額アップの可能性もございます。コレクション整理の際はぜひお気軽にご相談ください。

