モデルガン時代からガバメントの各種カスタムモデルを発表し続けている老舗メーカー、ウエスタンアームズ。その種類は膨大で、話ではウエスタンアームズさん自身も全てを把握し切れてはいないそうです。

そんな人気のウエスタンアームズ製のカスタムガバメントを、なんと一度に30挺近くお譲りいただきました！ありがとうございます!! 自分もガバメント好きですので、撮影中は至福の時間でした。”本当はすべて撮影しましたし、全部をご紹介したいのですが泣く泣く”その一部をピックアップしてご紹介していきます！

CONTENTS

●SCW LAPD SWAT カスタムⅡ/ＣＢ
●SCW　クラークボウリングピンガン
●SCW　コルトナショナルマッチ<戦前モデル>
●SCW コルトゴールドカップナショナルマッチ
●SCW ボブチャウスペシャル×３種！

●SCW LAPD SWAT カスタムⅡ/ＣＢ

LAPD（ロサンゼルス市警）のSWATが制式採用しているモデルを再現。スライド前後に掘られた幅広のコッキングセレーションや専用形状のリアサイトなど、実戦向けに無駄をそぎ落としたスタイルですね。SCWとして何度か再販やバトルダメージフィニッシュ版、タクティカルレールを増設したLAPD メトロカスタムなどのバリエーションをリリースしています。

また、ロス市警のエリート刑事組織「SIS」が使う「LAPD SIS カスタム」もラインナップされました。

●SCW　クラークボウリングピンガン

1980年代のマッチに特化したカスタムガンを再現！ MGCのモデルガンなどでもおなじみで、80年代前半のガン雑誌では必ずみかける銃でした。のちのマグナポート時代のカスタムを踏襲したウイルソンLEも、基本スタイルはこの銃がベースと言ってよいでしょう。

GM6以降の固定スライドガスガンには、本銃のスクエアトリガーガードが継承されなかったのが残念でしたね。特にスタビライザーを装着すると、全体をカクカクさせたくなってしまうんですよ。御徒町や新宿のMGCショップでナショナルマッチ用のフレームが500円くらいであったので、GM6のフレームに移植していました。

しかし、当時はMGCの美麗なシルバーメッキが再現できずに何となくごまかしてたり、黒フレームに移植したりともう一歩が詰められなかった思い出が蘇ります……。

●SCW　コルトナショナルマッチ<戦前モデル>

ナショナルマッチといえばゴールドカップモデルが、1980年代のMGCモデルガンでおなじみのカスタムでした。こちらはその初代モデルにあたり、選抜された高精度のバレルを民間用のM1911に組み込んだ競技専用モデルとして、1932年に約3000挺が販売されました。スライドストップやサムセフティ上面にチェッカリングが施されています。

●SCW コルトゴールドカップナショナルマッチ

1961年に発売された「ナショナルマッチゴールドカップ」は、大幅に仕様を変更してより競技用の仕様となりました。パートリッジ型フロントサイトと調整可能なイライアスン製リアサイトを、上面に反射防止のセレーションが施されたスライドに搭載。ワイド化されたトリガーは調整可能と、まさに競技で上位を狙うためのカスタマイズが施されていました。

1987年の『ベイシティ刑事（コップ）』では、シルバーのナショナルマッチにフルフィンガーチャンネルタイプのグリップを装着した「マギー」を世良公則演じる星野刑事が使用していましたね。

ゴールドカップナショナルマッチは「カーボンブラック」や「ホーグ」モデルなどのバリエーションもリリースされました。

●SCW ボブチャウスペシャル×３種！

多くのカスタムガンを手掛けるガンスミスであると同時に、自身もロンドンオリンピックの銅メダルをはじめとした各種ピストル関係の世界記録を持つボブ・チャウ（1907-2003）。彼がナショナルマッチとコルトMkIVをベースに、衣服やホルスターに引っかからないように極限まで角を落とし、コンシールドキャリー用にベルトクリップ（ビンテージエディション除く）を付けたカスタムです。

基本的にイチロー・ナガタ用ほか数丁のワンオフに近いカスタムガンであり、アメリカ本国では知名度はありませんでした。しかし日本ではそのイチローの紹介によって非常に有名なガバメントカスタムの一挺となりました。ウエスタンアームズからも人気のあまりバージョン違いで何度かの生産が行われています。