1986年に公開されたシルベスター・スタローン主演の『コブラ』に登場したサブマシンガン、ヤティマティックをお譲りいただきました!この度はくれいも屋をご利用いただきありがとうございます!
本アイテムが登場する1980年代中盤はまさにエアガンの大革命が起こった時期でした。1984年末、JACがフロンガスを使用したBV式フルオートエアガン・バトルマスターを発表。これまで1発ごとのコッキングが必須だったコッキングガンを一瞬にして色あせた存在へと変えてしまったのです。
この革命は、私たちにとって人力の自転車レースの世界に、いきなりオートバイが殴りこんできたような出来事でした。当時、1万円で高級エアガンという認識の時代に4万円近いバトルマスターの価格は、普及こそしなかったものの、エアガンの最高峰となりました。
1985年にはMGCのM93RとウエスタンアームズAR-7という、普及価格のセミオートガスガンが登場。AR-7はモデルガンの金型を一部流用するというアクロバティックな手法で開発費用と期間を圧縮していました。93Rが木製ストックと組み合わせたスナイパーカービンやコマンドショーティといったバリエーションを展開したのと同様に、AR-7もサバイバルショーティやガスピストルといったバリエーションを発売しました。一方JACからは、実銃を再現した外観とマガジンチェンジを容易にしたスターリングが19,800円で登場。一気に主流はガスガンへとシフトしていきます。
1986年に入るとMGCからはセミ・フル切り替えのM76インターセプターやセミオートハンドガン第2弾のM459シリーズが展開。マルゼンはリボルバーの外観「だけ」を再現したモナカ構造のニューS&W 44マグナムやセミオートKG-9で安価路線を狙います。一方でアサヒファイアーアームズからは10万円近い価格の超高級ガスガンM60が登場しました。
ウエスタンアームズのヤティマティックが登場したのはそんな1986年の12月でした。同年夏に公開された劇場映画との連動をこれでもかと強調。AR-7のセミオートシステムを、電池式のハンマーを用いることでフルオート化するというアイデアで、その名も「ハイパワー・エレクトロニクス・インパクトバルブ・メカニズム」! この機構によってフルオートガスガンを14,800円という安価でリリースすることに成功します。劇中に登場する大型レーザーサイトもオプションで再現していますが、当時のレーザーサイトはとても玩具に使える値段ではないため、スコープへとアレンジされています。
本体やスペアマガジン用の専用のホルスターシステム「コブラ・ホルスター」も展開されました。オプションのハーネスなどと組み合わせて、ヒップ用からショルダー用まで組み換えが可能。セットでも販売されています。今回も本体用とシングルマガジン用をあわせてお譲りいただきました。
実銃は知名度が低いうえ、反動軽減のためバレルが斜めにセットされているなどクセのあるデザインになっています。さらにトイガンも電池内蔵のため長くなったマガジンで取り回しにくいなど、微妙な評価な1丁となっています。発射機構に関してもやがてBB弾・ガスタンク一体式のマガジンへと集約されていき、後に残ることはありませんでした。しかしアクセサリーも含めて「なりきり」要素の重要性をもたらした銃として、本銃はトイガン史に刻まれるべきでしょう。
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