
大阪府寝屋川市のお客様より、ZETA-LAB製「モシン・ナガン 狙撃銃」をお譲りいただきました。くれいも屋の出張買取をご利用いただき、誠にありがとうございます。
ZETA-LABはすでにメーカーが消滅していることもあり、現在では中古市場でしか入手できないモデルが多く存在します。今回お譲りいただいたモシン・ナガンもそのひとつ。特徴的なPUスコープや湾曲したボルトハンドルなど、第二次世界大戦期のソ連軍狙撃銃を再現したコレクション性の高いエアコッキングガンです。
今回はパッケージも残っている良好な状態でお譲りいただきましたので、その魅力を詳しくご紹介します。
モシン・ナガンとは

モシン・ナガンはロシア帝国少将セルゲイ・イワノビッチ・モシンと、ベルギーで銃器設計に携わっていたエミール・ナガンとレオン・ナガンが設計したボルトアクションライフルです。1891年にロシア帝国に制式採用されM1891となりますが、開発者たちの姓に由来するモシン・ナガンの愛称で親しまれています。
特徴の一つとしてシンプルさに徹した内部構造が挙げられ、21世紀の現在にいたるまで多くのモシン・ナガン(M1891)が現役で使用されています。
歴史上のエピソードやフィクションに登場する頻度も高い銃です。フィンランド製改良型のM/28-30は、同国の「白い死神」シモ・ヘイへがオープンサイトで使用して本家のロシア兵を苦しませました。また、『ゴールデンカムイ』では頭巾ちゃんことヴァシリ・パブリチェンコの銃として、尾形百之助と度々スナイパー対決を繰り広げています。
本銃用として銃本体と同時に開発された7.62mm×54R弾も、現在ロシア製はもちろん多くの国の軍隊で狙撃用や機関銃用弾として活躍。現役で採用されている銃弾としては最古のものであり、このことがモシン・ナガンが長く使われていることを後押ししている理由でもあります。
ZETA-LAB モシン・ナガン 狙撃銃型

ZETA-LABのモシン・ナガンはエアコキとガスタイプがありますが、今回はエアコキ版をお譲りいただきました。海外製品ゆえに本体パーツは総スチール製となっており、3kgを越える重量です。数値的には少し重い程度かもしれませんが、細身で全長が長くトリガーが機関部最後端にあるため、グリップ前部からバレル先端にかけて重量が偏っている印象です。
大柄なロシア兵なら平気なのかもしれませんが正直構えにくいかもしれません。でもガチゲーム向けならともかく趣味性の高いロマン枠寄りの銃ですので、むしろバランスが悪いほどにやにやしてしまうんですよね。

実銃は1891年の制式採用後も何度か改良が重ねられていますが、ZETA-LAB社がモデルアップしたのは1930年代に登場した1891/30ベースの狙撃銃型となります。M1891からの全長の短縮や、機関部を六角形から丸型に変更して生産性を高めるなどの改良が施されています。/30はそのまま第二次世界大戦期まで活躍しています。


一般用の歩兵銃型と狙撃銃型は形式番号などでの区別はありませんが、狙撃銃型は1937年頃から登場。銃本体にはスコープマウントの増設に加え、ボルトハンドルの形状を変更。下方向に折り曲げることで、ボルトチャージの時にスコープに干渉しないデザインになっています。

ボルトの操作感はスプリングのチャージやピストンがロックされた時の感覚など、鉄製独特の触感があります。ボルト全体が重いせいか、スプリングの抵抗自体はほとんど気にならないですね。ボルトハンドルを戻す際にはフルスチールならではの澄んだ音を響かせてくれます。この音を聴きたいがためにコッキングを繰り返してしまいます。また、本銃は国内向けにパワー調整が図られ、初速は85m/s前後とゲームでも通用する性能となっております。


スコープは時期によって複数種類あるうち、最後期の小振りなPU型を搭載。PU型は装着状態でもアイアンサイトが使用できるなどの利点があります。エアガンのスコープ本体も金属製で、重量感と堅牢な質感を再現しています。

給弾については弾倉パーツの下部カバーを開き、中の紐を引いた状態でBB弾を装填する微妙に扱いにくい方式を採用しています。
ちなみに実銃では弾倉部は着脱できず、上方からクリップもしくは一発ずつ装填とエアガン版とは真逆の構造です。これはシンプルで壊れにくい構造を追求したためで、狙撃銃は特に伏せ撃ちも多いので、マガジン方式が普及しても上からの装填が支持されました。
狙撃銃としての再現性は残念ですが、エアガンとしては上から給弾するほうが構造も手順も複雑になるので、シンプル化という意味ではこのアレンジも間違いではないのかもしれません。


スリングの固定方法も独特です。初期型以外はパーツ点数を減らすため、ストック本体に開けられた穴に通されたベルトがスリングスイベル替わりになります。
上記弾倉周りの構造とあわせて極力シンプルな設計・改良も本銃の開発方針で、そのことがロングラン化に繋がりました。エアガンでもそうした片鱗が実感できるのは、クラシック系銃の魅力ですね。
現在では入手が難しくなったZETA-LAB製品は、コレクター需要の高いモデルとして査定のご相談をいただく機会も少なくありません。特にモシン・ナガンのような歴史的銃器を再現したモデルは、付属品や外箱の有無によって査定額が変動することがあります。
くれいも屋ではエアコッキングガンをはじめ、ガスガン、電動ガン、モデルガン、各種パーツや装備品まで幅広く買取しております。今回のように銃本体だけでなく、スコープやマウント、外箱などの付属品が揃っている場合は査定額アップにつながることもございます。
「昔集めていたけれど最近は使っていない」「メーカー廃業品なので価値が分からない」というエアガンがございましたら、ぜひ一度くれいも屋へご相談ください。専門スタッフが一点ずつ丁寧に査定いたします。

