MEUピストルとは?特徴や使い道、注意点を解説

これからサバゲーを始めようとしている方にとって、まず肝心なのが銃選びです。
サバゲーを楽しむためには、どういった銃が自分に合っているのかを見極める必要があります。間違った銃選びをしてしまうと、FPS経験者であっても、サバゲーならではのリアルさが半減してしまうでしょう。
さまざまな銃の中から、本記事ではサイドアームとして人気の「MEUピストル」を取り上げていきます。MEUピストルの特徴や長所、扱うときの注意点、またメンテナンス方法まで幅広く解説していきますので、最後までご覧ください。
MEUピストルとは?米海兵隊が選んだカスタム1911の正体
MEUピストルは、M1911A1をベースにアメリカ海兵隊が独自にカスタムした改良型ピストルで、海兵隊遠征部隊で採用されました。
当時採用されていたピストルはベレッタM9でしたが、海兵隊としての部隊運用上の要求にそぐわなかったため、カスタマイズしたMEUピストルを採用した経緯があります。
MEU(SOC)ピストルの正式名称
MEUピストルの正式名称は「PISTOL, CALIBER .45, MEU(SOC)」で、MEUピストルは通称名です。正式名称で呼ぶには冗長だったため、現場などで自然にMEUピストルと呼ばれるようになりました。
M1911A1からM9への更新と、45口径を残したい海兵隊の要望

当時、米軍が使用していたM1911は45口径で、制止力(ストッピングパワー)の高さや、シングルアクションによる操作性が評価されていました。ただ現場で求められていたのは、安全性・打ちやすさ・整備性など銃として使用しやすい総合的な条件で、これに合致したのがNATO標準弾が使用できるM9です。
しかし、M9の運用が進むにつれ、スライド破断などの事故が報告されるようになり、アルミフレーム構造による耐久性や安全性に疑問の声が上がります。
また、1899年の米比戦争で米軍は.38ロングコルト弾で戦いに臨みましたが苦戦を強いられ、威力不足が問題視されました。その反省から、パワーアドバンテージのある.45ACP弾を採用したM1911の開発に着手しました。
その伝統的な設計を受け継ぎつつ、現代の戦闘に合わせてさらに進化させたカスタムモデルこそが、このMEUピストルなのです。
ここが凄い!MEUピストル3つの特徴と標準カスタム

MEUピストルの中でも東京マルイ製は、実銃で採用されているメーカーの仕様を再現しつつ、初心者でも扱いやすいよう標準カスタムが施されています。
ここでは、東京マルイ製MEUピストルの特徴を3つ挙げて紹介していきましょう。
ノバック社公認サイト

東京マルイ製MEUピストルには、ノバック社から正式に公認を受けたダイカスト製のリアサイトを搭載しています。これにより、日中や薄暗い環境でも高い視認性と広い視界を確保でき、周辺状況の素早い把握に効果をもたらします。
反射を抑えて標的を捉えやすい照門形状を持ち、ノバックサイトならではの高い実用性を、初心者でも体感できるでしょう。
また、タクティカルユースなど、過酷な状況下での使用を想定した堅牢性の高さも備えています。
アンビセフティ

銃はトリガーを引くと、ハンマーが解放され、その打撃力で撃発する仕組みです。
ただ誤射による事故も考えられるため、銃にはトリガーやハンマーをロックするセフティと呼ばれる安全装置が搭載されています。このセフティを両手どちらでも操作できるのがアンビセフティです。
アンビはアンビデクストラスの略で、銃の両側から操作できることを意味する用語です。セフティレバーのほか、セレクターレバーやデコッキングレバーなどにも使われます。
絶妙な握り心地

グリップは実銃に搭載されているパックマイヤー製GM-45Cが忠実に再現されています。
実銃はラバー製ですが、東京マルイのMEUピストルではプラスチックで本物のグリップの質感を表現し、重厚な雰囲気もそのまま維持しています。少し太めのグリップは握ったときに、手のひらに安定感が伝わってきて、しっかりと照準を定められます。
角張りも少なく、手袋をしていても滑りにくく、初心者でもしっかり保持できる扱いやすい銃でしょう。
MEUピストルの長所と「1911系」特有の注意点
初心者にとってサバゲーに使う銃は、どういった点を重視して選ぶのか分かりにくいところです。ピストル選びはサバゲーの楽しさや醍醐味を左右する重要なポイントでもあります。
ここではサバゲーでのピストル選びに役立つMEUピストルの長所と注意点を紹介していきます。
MEUピストルの長所

MEUピストルが多くの支持を得ている理由の一つが、ガスブローバックタイプである点です。
ブローバックとは、BB弾を発射した反動でスライドを後退させ、次弾を装填すると同時にストライカー(またはハンマー)を起こすメカニズムをいいます。
ガスブローバックタイプの長所は実銃並みの迫力あるリコイルで、発射のたびに腕や手に伝わる衝撃は、電動ガンでは味わえない独特の醍醐味を持っています。
また装弾数が実銃に近いためマガジンチェンジの回数が多くなり、リロード時に実銃を撃っているようなリアルな操作感があるのも、MEUピストルが人気である理由でしょう。
MEUピストルを扱う際の注意点

MEUピストルはガス圧によりBB弾を発射するガスガンです。
マガジンが薄いため、ほかのガスガンより気温の影響を受けやすくなります。ガスは冬期など気温が低い状況ではパワーダウンを起こしやすくなり、逆に高温下では圧力が高くなりすぎる点に注意が必要です。
マガジンの適温は20~30℃程度の常温で、手で触って熱かったり冷たかったりしたら、適温になるよう対処してください。
携行しないときは直射日光下に放置しない、寒い時期は予備マガジンをポケットで温めるなどしましょう。
また、メーカー指定のガスを使用し、取り扱いに関する注意点の指示に従い、適切な使い方を心がけましょう。
MEUピストルが向いている人・向いていない人

サバゲーではさまざまな銃が使用されますが、この章ではMEUピストルに焦点をあてて解説します。
まずは、どのような人にMEUピストルが向いているのかを、チェックリスト形式で整理しました。銃やサバゲーに求める要素のうち、3つ以上当てはまる場合はMEUピストル向きといえるでしょう。
あわせて、向いていない人の特徴についても同様にまとめています。該当項目が多い場合は、別のモデルを検討する判断材料になります。実際の使用感には個人差がありますが、事前に自分の傾向を把握しておくことで、後悔の少ない銃選びにつながります。
【チェックリスト】
MEUピストルが向いているかを、以下のチェックリストで確認してみましょう。
エアガン購入に不慣れなサバゲー初心者は、後悔しないためにも、ぜひお試しください。
MEUピストルが向いている人チェック
→ 3つ以上当てはまる場合は、MEUピストル向き
向いているか注意が必要な人チェック
→ 多く当てはまる場合は、別モデル検討がおすすめ
MEUピストルが向いている人
初心者はフィールドでの立ち回りが不慣れなため、動きの邪魔にならない小さくて軽いサイドアームは重宝します。そのサイドアームの中でもMEUピストルが向いているのは、見た目や操作性などにリアル感を求める人です。
特にガスブローバックのリコイルは、一度経験するととりこになるほど強烈な迫力があります。またサイドアームはサバゲーではサブ的な役割を担っており、メインにはライフルやショットガンなどの長物が使われます。
このような長物の装備も楽しみたい方にも、MEUピストルはおすすめです。
MEUピストルに向いていない人
ハンドガンをサイドアームとして使用する場合、戦闘中の弾切れが気になる人も多いでしょう。MEUピストルは1マガジンあたり20数発と装弾数が少なめなため、撃ち合いを重視したい人には物足りなく感じる場合があります。その場合は、装弾数の多い電動ハンドガンなど、別モデルを検討するとよいでしょう。
また、撃ちやすさを最優先したい人にも、MEUピストルはあまり向いていません。ガスガン特有の強いリコイルがあるため、照準復帰に時間がかかり、連続射撃時の命中精度が安定しにくい傾向があります。命中精度や扱いやすさを重視する場合は、リコイルの少ないモデルのほうが適しています。
さらに、MEUピストルは構造が比較的複雑で、メンテナンスに手間がかかる点も特徴です。
分解や調整を楽しめる人には魅力ですが、できるだけ手間をかけずに使いたい人にとっては、不向きな選択肢といえるでしょう。
MEUピストルを長く楽しむためのメンテナンス

MEUピストルを長く楽しむためには使用後のメンテナンスは欠かせません。メンテナンスと聞くと、面倒なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、安全性の確保を考えると重要な作業です。
メンテナンスを続けていくうちに銃に愛着も湧いてくるでしょう。
ではMEUピストルのメンテナンスの方法を紹介していきます。
ガスブローバック機構の基本メンテ(スライド・ノズル・Oリング)

まずはマガジンを外し、スライドストップを外し、スライドも抜き取ります。
そしてリコイル部分の分解とバレルアッセンブリの抜き取りを行い、ここまでが通常分解と呼ばれる作業です。
慣れてくるとローディングノズルの分解やOリングなどの拭き上げもできますが、初心者が作業すると、元に戻せなくなったり壊してしまったりする可能性が高くなります。
スライドを外し、動く部分にシリコンスプレーを吹く程度にとどめ、スライドの滑りをよくしておくことが大切です。
日頃のメンテナンスは欠かせませんが、無理に分解せず、不安なときはショップに相談しましょう。
外装仕上げ(ブラック・ステンレス風・バトルダメージ)の保護方法

MEUピストルの外装は、ブラスト仕上げを再現した繊細な塗装が施されています。そのため、金属パーツはサビに、樹脂パーツは皮脂による塗装劣化に注意が必要です。ブラスト仕上げ特有の渋みのあるブラックを維持するためには、使用後に汚れを落とし、防錆油を薄く塗布するケアを欠かさないようにしましょう。
ステンレス風仕上げは「錆びない」というイメージを持たれがちですが、正確にはサビに強いだけであり、水分が付着したままの状態ではサビが発生する可能性があります。使用後は乾いた布で拭き上げ、皮脂汚れが気になる場合は軽く湿らせた布で拭いた後、必ず乾拭きしてください。
仕上げを問わず、最後に専用オイルで表面を保護しておくことで、外装の風合いを長く維持しやすくなります。
マガジンのガス漏れ・リップ摩耗など消耗部のチェックポイント

マガジンのガス漏れは、ガスを注入した際の異音の有無で判断できます。
「シュー」という音が続く場合は、ガスが漏れている可能性があるため、漏れ箇所を特定しましょう。主な原因としては、パッキンの劣化やマガジンバルブの緩みが挙げられます。異常が見られる場合は、無理に使用せず、販売店や専門店に相談するのが安心です。
また、給弾不良が発生し始めた場合は、マガジンリップの摩耗が原因となっていることがあります。耐摩耗性の高い素材のリップへ交換することで、症状が改善するケースもあります。MEUピストルをはじめとするガスガンは、マガジン周辺が特に消耗しやすいため、定期的な点検が欠かせません。
消耗したパーツを使い続けると、作動不良やトラブルにつながる可能性があるため、少しでも異常を感じたら早めに点検・交換を行いましょう。
まとめ
サバゲーを楽しむためには、銃選びが重要なポイントとなってきます。その中でもMEUピストルは、サイドアームとして人気のガスガンです。ガスガンならではのリコイルの衝撃は、リアルさを求める方にはこの上ない魅力でしょう。
ただし、リアルさよりも扱いやすさや失敗しない装備を求める方には、別モデルをおすすめします。MEUピストルを長く楽しむには、使用後のメンテナンスは必須です。また定期的な点検も欠かしてはいけません。
少しでも違和感があれば、販売店などで詳しく見てもらいましょう。


