廃棄処分になった実銃の発射機構に関わる全ての機能を、溶接による封鎖やパーツ切断などの加工によって取り除いた無可動実銃。文字通り外観だけならば実銃そのものです。何よりもほぼほぼ実銃に近い重量こそが魅力ですね。一度でも手にしたなら思わず……「こんな重いもん持って撃ち合いなんか無理」となるでしょう。やっぱりおもちゃとして愛でるのが一番ですね。
新加工はボルトがオープンの状態で溶接されるなどの加工を施すことになります。また、ハンマーなどの内部機構が除去されています。
トンプソンサブマシンガンの歴史については以前にも触れさせていただきましたが、第一次世界大戦で登場した塹壕戦で高い効果がありました。
参考記事:https://claymoya.com/blog/8126/
塹壕内は例えばサバゲのインドア戦、しかも廊下での戦いを想像してみればいいのでしょうか。それまでの白兵戦ではライフルにつけた銃剣で切りつけあうのが主流でした。おそらくライフル本体の重量も斬撃に上乗せされるのでしょう。しかし狭い塹壕内では1mを越すライフルは振り回しにくいものとなります。
サブマシンガンはそのコンパクトさと、フルオートによる狭い空間内での掃射性の高さが注目されました。壁面による跳弾効果によって、相手がバタバタと倒れていく様はまさに元祖サブマシンガンであるMP18が「塹壕“箒”」と呼ばれる所以でしょう。
第一次大戦後、各国ともサブマシンガンの開発に着手。当時から米軍の制式拳銃であったガバメントM1911と弾丸を共有できるトンプソンを開発します。ちなみに細身の印象がありますが、多くのパーツが削り出しだったこともあり約5kg弱と結構な重量になりました。トンプソンは東京マルイで電動化されたときも約3.4kgと、かなりの重量で再現されていました。
「重さ」は玩具を楽しむ際に、手にとって最初に伝わる感覚ですよね。ダイキャスト製のミニカーや「超合金」の重さに子供たちは夢中になったものでした。無可動実銃の最大の魅力である外観と重さ、結構プリミティブで単純な要素ですが、だからこそ私たちを惹きつけるのかもしれません。
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