タナカワークスのモデルガン3挺をお譲りいただきました。この度はくれいも屋をご利用いただきありがとうございます。
今回ご紹介する3挺にはヘビーウェイト樹脂にメッキ処理を施した「ジュピターフィニッシュ」処理が施されています。
「ジュピター」とは正式にはJewelish（宝石のような） Ultra（最先端の） Plated（メッキした） InTEgrate（完全な） Resin（樹脂）の頭文字とのこと。いかにも強引です。
下地をタナカワークスの熟練スタッフが一挺ごとに磨き処理を施すことで、奥行きがあり立体感のあるメッキに仕上がります。「ビンテージ」ジュピターフィニッシュはさらにハンマーやトリガーに当時の焼き入れ処理を再現したケースハードン加工などを追加。古めかしさを強調するビンテージ加工を施したものとなります。
「デラックスセット」は木箱に収納されており、蓋部には真鍮の金属プレート、内部は赤地の布張りなどの豪華なパッケージングとなっています。
お譲りいただいた3挺はいずれも1966アーリーモデル。フロントサイトとリアサイトが1967年以降生産型よりも細身であったり、シリンダーラッチが板型であるなどの特徴があります。また、刻印の書体なども1966年当時の旧書体を再現しています。
タナカワークス S&W M36 1966アーリーモデル ビンテージジュピターフィニッシュ
実銃におけるS&W現行最小サイズとなるJフレームは小型・軽量で持ち運びしやすく、自衛用や法執行機関のバックアップ用などとして高い需要があります。
もともとは1896年に開発されたIフレームをベースとしています。Iフレームは主に.32S&W弾を使用しましたが、より強力な.38弾、.38スペシャル弾に対応すべく新たなフレームの開発を始めたのが1940年代。
1950年に発表されたJフレーム採用の新型銃は「チーフスペシャル」と名付けられました。
これはもちろんM36のことなのですが、S&Wの「M」で始まるモデルナンバーが付与されたのは1957年頃からのため、この時期のチーフスペシャルは「プリM36」と呼ばれます。
また、Jフレームの系譜は後にM360シリーズも生み出しており、日本警察で採用されているSAKURA M360Jなど現在も本邦と深い縁があります。
タナカワークス S&W M40 1966アーリーモデル ビンテージジュピターフィニッシュ
ハンマーをフレーム内に完全格納したダブルアクション専用のコンシールドキャリーに徹した仕様です。1952年に「センチニアル」としてデビューし、モデルナンバー制に移行後M40のナンバーを付与されます。「センチニアル」はこの年のS&W創立100周年を記念してのネーミングでした。
タナカワークス S&W M49 1966アーリーモデル ビンテージジュピターフィニッシュ
ダブルアクションオンリーだったセンチニアルを発展させ、フレーム後端形状を変更してハンマーシュラウド化。
ハンマー後端部のみ露出させることで、シングルアクションも可能としたモデルです。1955年の登場当初は「ボディガード」の名称が付与され、後にM49のナンバーとなります。
M49ボディガードについてもう少し。
ハンマー後端の移動範囲にあわせてラウンド化されたフレーム後端は、むしろM40よりもスムースに取り出すことができたのではないかと推測できます。
実際デザイン的にも仕様的にもM40より人気が高く、トイガン化される機会もM49のほうが多いようですね。
くれいも屋では各種モデルガンの買取をお待ちしております。今回のJフレーム3兄弟のようなこだわりのコレクションも楽しみにしております。まずはお気軽にご連絡ください！
