エアガンの刻印を彩る墨入れ完全ガイド

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「他と違うエアガンを持ちたい」「細部までこだわりたい」そんなあなたにぴったりなのが、刻印や溝を活かす“墨入れ”というカスタム手法です。

墨入れにはさまざまな手法があり、仕上げ方ひとつでエアガンの雰囲気や個性が大きく変わります。

そこで本記事ではクレヨンや塗料などの選び方から、実際の作業手順までを順番に説明します。

正しい方法をマスターすれば手軽に見栄えを向上させられるので、最後までお読みいただき、エアガンの魅力をさらに引き出す手助けになれば幸いです。

エアガンの墨入れとは?

墨入れとは

エアガンの墨入れとは、銃本体にある刻印や溝などの凹凸部分に塗料やクレヨンを入れることで、文字や模様を際立たせる加工を指します。

本来はプラモデル分野でよく使われる技法ですが、エアガンにも応用でき、リアルな質感や独自の存在感を演出することができます。

エアガンに墨入れするメリット

墨入れ済 エアガン

エアガンに墨入れを施すと、まず視覚的なインパクトが高まります。

元々の刻印がはっきりと強調されるため、ディテールを楽しみたいコレクションユーザーやサバイバルゲームで目立ちたい方にとっては大きなメリットです。

さらにオリジナル感が高まり、愛着の湧く一丁へと変化します。

墨入れに必要な道具と知識

クレヨンと塗料

墨入れに必要な道具

≪クレヨンの場合≫
クレヨン
・ティッシュ
シリコンスプレー
・ウェットティッシュ

≪塗料の場合≫
墨入れ塗料
・綿棒
溶剤
・ウェットティッシュ

しっかり色を定着させるために必要な道具と基礎知識を紹介します。

墨入れには、主に塗料クレヨンなどの素材を用います。

これらはそれぞれ扱いやすさや発色、定着性が異なるため、仕上げたいイメージやエアガンの材質を考慮して選ぶことが重要です。

また、表面の状態を整えるためのクリーナーや万が一の修正に必要な溶剤も忘れずに準備しておきましょう。

作業をする際はスペースを確保し、ゴミやホコリが付着しないように気を配ることも大切です。

【ワンポイント】

道具を準備する際は、墨入れをする素材が金属なのか、樹脂なのかを確認しておきましょう。

金属には塗料、樹脂にはクレヨンがおすすめ!

墨入れ塗料・クレヨンの使い分け

塗料の利点は、細かい溝にも簡単に流れ込んでくれる点です。

また、汚れが付きにくいので、掃除が面倒な方におすすめです。

なお、エナメル塗料などはプラスチックに使用するとパーツが破損してしまう恐れがあるので、注意が必要です。

※上記画像では金属フレームにエナメル塗料で墨入れをしています。

一方、クレヨンは拭き取りや修正が容易で、特に白クレヨンを用いた墨入れは多くのユーザーに支持されています。

溝でクレヨンを削り、凹みに削られたクレヨンを埋め込む感覚で作業するのがポイント。パーツの破損などを考える必要がないクレヨンは墨入れ初心者の方におすすめです。


塗料】

〈メリット〉

・手間がかからない
・カラーが豊富
・安価

〈デメリット〉

・溶剤によってはパーツを破損する恐れ
・塗料が乾くまでが長い


【クレヨン】

〈メリット〉

・初心者でも安心
・安価(ダイソーでも買える)
・発色が良い

〈デメリット〉

・汚れが付着しやすい
・耐久性が無い



溶剤やクリーナーを選ぶポイント

クリーナー

エアガンに使われる塗料はエナメル系や油性のものが多く、これらを拭き取る際には専用の溶剤が必要になります。

選ぶ際には、エアガンの素材を傷めないかどうかを事前にチェックしておきましょう。

特に樹脂フレームの場合、強い溶剤を使うと表面が溶けてしまう危険があります。

クリーナーも同様に、素材に適したものを選ぶのが大切です。

アルコール系のクリーナーや中性洗剤などのマイルドなアイテムを使えば、リスクを抑えながら表面をきれいに整えることができます。

作業の前に必ず目立たない部分でテストしてから本作業に入るようにしましょう。

クリーナー代用品

クレヨンのふき取りには、ZIPPOオイルや初期用洗剤でも代用が可能なので、シリコンスプレーを持っていない、わざわざ買いたくないという方にはこれらで代用するのがおすすめです!

初めての墨入れ手順

墨入れを成功させるには、作業工程を理解することが一番大切です。

各工程に必要な作業に目を通してから取り掛かれば、失敗する可能性が減り、理想の銃への近道となります。

STEP1:表面清掃

【使用する道具】
・ウェットティッシュ

作業前には、塗料の乗りやすさと定着力を高めるために、刻印部分のホコリや油分を除去する必要があります。

そのため、ウェットティッシュなどで軽く拭いておきましょう

STEP2:塗り方

【使用する道具】
・塗料またはクレヨン

刻印に塗料やクレヨンを乗せる際は、少量ずつ塗るのが基本です。溝にしっかりと素材が行き渡るように、やさしく押し込むようなイメージで作業してください。

今回使用したエナメル塗料は、蓋に筆が付いているのですぐに墨入れをすることができます。

別の塗料を使用する際は、筆または楊枝などを準備して塗料を流し込むことをおすすめします。

なお、クレヨンの場合は少しはみ出して問題ないので、文字を上からなぞるようにすると綺麗に墨入れが可能です。

※エナメル塗料は樹脂パーツに使用した場合パーツが破損する恐れがあるため、画像では金属パーツを使用しています。

【ワンポイント】

塗料はクレヨンほど発色が良くない場合が多いので、2回くらい塗料を流し込むのがおすすめ。なお、2回目を流し込む際は1回目の塗料が乾いてからにしましょう!

クレヨンの場合、幼いころ使用していたクレヨンを使おうとすると、他の色が混じっている恐れが!なので、墨入れをする際は他の色が付着している部分を削り取ってから使用すると、綺麗な墨入れが可能です!

STEP3:ふき取り方

使用する道具

≪クレヨンの場合≫
シリコンスプレー
(代用品でも可)
・ウェットティッシュ

≪塗料の場合≫
溶剤
・ウェットティッシュ

塗り終えたら、溶剤やクリーナーを綿棒またはティッシュに染みこませ、余分な塗料を拭き取ります。

塗料の場合は、しっかりと乾いたことを確認してからふき取るのがおすすめです。

乾いてからき取ることで、塗料が広がるなどの失敗が最小限に抑えられます。

クレヨンの場合は、すぐにふき取ってしまって問題ありません。

なお、ふき取る際に力強くすると、せっかく入れた塗料までふき取ってしまう恐れがあるので、優しく作業を行いましょう。

【ワンポイント】

下記の画像のような凹が浅い場合は、ティッシュではなく綿棒を使って優しく真横にスライドするようにふき取ると綺麗に仕上がります。

浅い溝

失敗時のリカバリー方法

にじんだ場合:溶剤を含ませた綿棒でやさしく拭き取る

ムラが出た場合:乾燥後に再塗布して仕上げ直す

色を変えたいとき:完全にリセット(すべてふき取り)して別のカラーを塗布

素材別の墨入れ注意点:金属フレーム・樹脂フレーム

エアガンの材質によって、塗料の乗り方や拭き取り方が異なるため注意が必要です。

金属フレーム

金属フレーム

金属フレームのエアガンは塗料の定着が比較的良いものの、表面の仕上げによっては拭き取りづらい場合があります。

下地がマット加工の場合、塗料が毛羽立ちやすくなることもあるため、なるべく綺麗に塗り広げてから乾く前に拭き取るようにしましょう。

逆にグロス仕上げアルマイト加工が施されていると、比較的スムーズに拭き取れる反面、塗料が定着しにくい側面もあります。

樹脂フレーム

樹脂フレーム

樹脂フレームの場合は、溶剤の強さによっては表面を侵してしまうリスクが高まります。具体的には、樹脂の表面を溶かしてしまい、拭き取りの跡が残ってしまったり、最悪の場合はパーツが割れてしまう恐れもあります。

特にABS樹脂などはエナメル系溶剤に弱いことがあるため、テスト拭きで問題がないか確認した上で作業をすすめてください。

塗料自体の選定も樹脂対応のものを使用するのが望ましいでしょう。

トラブル対策Q&A

よくある墨入れの悩みを取り上げ、解決策を分かりやすく説明します。

塗料ハゲやにじみを防ぐには?

塗料ハゲやにじみを防ぐには、まず丁寧な下地処理が欠かせません。

汚れや油分がついたまま作業を始めると、塗料が均一に乗らずにあとから剥がれやすくなる恐れがあります。

さらに、作業を急いで一度に大量に塗料を塗り込もうとすると、ムラやにじみが出やすくなります。

少しずつ重ね塗りし、その都度余分な分を拭き取ることで、きれいな仕上がりを保つことができます。

上手な墨入れを維持するお手入れ方法

通常の使用後は、柔らかい布や綿棒を使って軽く拭き取る程度で十分です。

ホコリや汚れが付着すると墨入れ部分がくすんで見える可能性があるため、こまめに掃除を行いましょう。

過度に洗剤や溶剤を使用すると塗料が剥がれるリスクがあるので、自分のエアガンの素材に合わせてお手入れをすることが大切です。

サバイバルゲーム中に泥やホコリが付着した場合、可能であればその場で簡単に拭き上げておくと後のメンテナンスが楽になります。

まとめ

エアガンの墨入れは、細部へのこだわりを表現できる上級者向けカスタムと思われがちですが、実は初心者でも道具と手順さえ押さえれば十分楽しめます。

刻印に深みを持たせることで、あなたのエアガンは唯一無二の存在に変わるはず。この記事を参考に、ぜひあなただけの“こだわりの一丁”を仕上げてみてください。


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