1931年から1949年にかけて生産されたポンプアクション式ショットガン、レミントンＭ31のMGC製モデルガンをお譲りいただきました、ありがとうございます！

レミントンM31とは

M31やライバルのウインチェスターM12は、いずれもバレル下のチューブマガジンに装填、側面から排莢するタイプのポンプアクション式。機構が単純かつ、下方装填・下方排莢式よりも暴発の危険性も少ないために、高い信頼性を得て戦地でも好まれました。アメリカ軍では第一次世界大戦からベトナム戦争まで、制式採用品こそウインチェスターM12でしたが、その他にレミントンM31も併せて購入し使用しています。

M31は1935年に起きた「カンザスシティの虐殺」事件を受けて、FBIの各支局に配備されるなどの評価も受けてしましたが、最終的にはM12の売り上げに及ばず、M12の1963年より一足早い1949年に生産を終了します。しかし後継として登場したM870は高い耐久性と安価なコストを実現し、現在に至っても生産され続ける名銃となりました。

一方で商業的成功を収めたM870よりもM31を評価する声も多いようです。特に本邦においては、今回紹介するMGC製モデルガンが様々な作品のプロップガンとしても使われました。

和製プロップガンとしてのM31-RSシリーズ

MGC M31ショットガンは1975年に亜鉛合金製金属モデルガン「RS」として登場します。すでに当時主流のショットガンはM870であり、国内でも猟銃仕様として普及していました。そのためあえて旧型で知名度も低いM31が選択されたといわれています。カートリッジサイズは実銃よりも小さく、チャンバーは持たずに外見上はボルト内部にあたる位置で発火するなど、悪用できない構造になっていました。

しかし、こうした工夫にも関わらず、1977年のモデルガン規制によって金属製長物モデルガンも厳しく規制され生産終了となってしまいます。ショットガンのモデルガン自体が少ないため、多くの映像作品においてM31-RSが使用され、その代表ともいえるのが『西部警察』シリーズ（1979～）でした。

『西部警察』劇中では、大門団長がソードオフ化した本銃を使用。後にスコープを搭載し、長距離狙撃にも使用されるなどの大活躍を見せました。その威力の高さからストーリー上でも決着手段となることも多く、同作の登場銃器の中でも突出したインパクトを持つ銃となりました。

その人気もあって1981年にABS樹脂製で登場したのが今回の「RS2」となります。『西部警察」人気もあってベストセラーとなり、多くのバリエーションを生んでいます。また、先述のような理由でM870がモデルガン化される機会がなかったため、映像作品に限らずコミックやアニメの資料用としても長期にわたって活躍することとなりました。

ちなみに後継機M870は、サバイバルゲームの勃興とほぼ同時の80年代前半からマルゼンがエアソフトガン化しています。実銃と同じポンプアクション式コッキングで発射できることから、リアリティ重視の参加者にも人気のベストセラーとなりました。後にケースレス化、カートリッジ式ガスガンなどを経て、再度ケースレス式／カートリッジ式エアコッキングガン化されるなど、同社の人気機種となっていますね。

何かと物騒な用途に用いられるショットガンは、悪役の使用銃の代名詞となることも少なくありません。特に欧米では「対人（特に白人に対しては）としては卑怯で残虐な手段」とされることも多い銃でもあります。

一方で劇中シチュエーションによっては、短射程と引き換えの一撃必殺的な決め手になることもあり、逆に「対人でなければ」つまり猛獣や異星人など人外に対して、弱い立場の人類が使う分には歓迎されるケースも多いですね。ショットガンはそんな複雑な魅力を持つ銃といえると思います。

くれいも屋ではモデルガン・エアガンを問わず、各種ショットガンの買取をお待ちしております！

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