現在では生産終了モデルとなってしまいましたが、KSC製の精密競技専用銃。AP210をお譲りいただきました、ありがとうございます!
KSCのAPシリーズとGPシリーズは、APSカップなどの競技を前提としたエアーソフトガンです。大会の公式認定銃ですので、そのまま出場することが可能です。
命中精度に特化したバレルとシリンダーを備えます。
トリガー周りは位置、角度、ストロークの遊びなどを調整することが可能です。また、上級者であればシアーアッセンブリーを分解して取り出し、シアーのコッキング状態やスプリングテンションの調整を行うことも可能です。
グリップは右手でのホールディングに特化した形状で、底部のグリップレストは手のサイズに合わせて位置を調整可能。
APシリーズはバレル下部のエアーシリンダー部分に、巨大なコンプレッシングハンドルを備えています。ハンドルの先端を持って一旦起こし、再度戻すことでポンプに蓄圧されます。
この状態でコッキングレバーでBB弾を装填、トリガーを引くと蓄圧されたポンプからのエアーで発射されます。通常のエアーコッキング方式のようにスプリングによるピストンがコック&リリースされる方式はありません。むしろガスガンに近い構造といえるでしょう。
事実GPシリーズとしてガスチャージ方式もラインナップされていました。GPシリーズはAPシリーズのエアーシリンダー部分がガスタンクになっていますが、さらにその下に重心バランスを微調整できるウェイトが付属しています。
APシリーズもGPシリーズも一発撃つごとにコッキングレバーによる装填が必要となります。一見面倒に見えますが、APSの競技自体が正確さを重要視しており、早抜きや早撃ち、連射のスピードなどは問わないルールになっています。一発必中のみを狙うことで、初心者でも挑戦しやすい競技になっているわけですね。
通常のAP200はアジャスタブルリアサイトを備えていますが、AP210は20mmマウントに好みの光学サイトをセットして使用します。コッキングレバーがサイトに干渉するのを防ぐため、AP210、GP110はコッキングレバーを押し下げる方式に変更されています。しかしオープンサイトのAP200、GP100は、コッキングレバーを上に引き上げる方式です。
西部開拓時代のSAAから、銃は「早撃ち」のしやすさも性能の重要な要素です。しかしAPSカップなどは精密射撃に特化することで、銃本体と身体技術のみの精度を競い、また、暴発の危険性を極力排除しました。「速さ」が命を守ることに直結した時代から、万が一にも生命や身体の危険を避ける時代になったといえるでしょう。フルオートハンドガンも魅力ですが、一発一発を重んじる競技銃の世界もぜひ体験してみてほしいですね。
くれいも屋ではKSC以外にも本家マルゼンやコクサイ、ハドソンなど各社の競技銃の買取をお待ちしております。また、正式の公認銃ではなくとも、ガバメントなどをベースとしたターゲットカスタムも大歓迎です!(GM2などはターゲットタイプグリップが出ていましたよね。御徒町や新宿のMGCに500円くらいの処分価格で置いてありましたっけ……)よろしくお願いいたします!