【宅配】秋田県由利本荘市のモデルガン買取実績|B.W.C.コルト・ディフェンダー

B.W.C.コルト・ディフェンダー トップ画像

ガバメントタイプを中心とした高級モデルガンをリリースする、B.W.C.のコルト・ディフェンダーをお譲りいただきました。ありがとうございます!

ディフェンダーはコルト社によるガバメントのコンパクトモデルです。今回はコンパクトガバの歴史を、1980~1990年代のエアガン思い出話を織り交ぜつつお話したいと思います。

B.W.C.コルト・ディフェンダー 左側面1

コンパクトガバは第二次世界大戦後、フルサイズの銃身長5インチから4.25インチに切り詰めたコマンダーモデルから始まります。フルサイズではいわゆる大型拳銃と呼ばれるガバメントM1911。そういった短いモデルの需要もあったんですね。

自分は身長170ちょいで(実銃射撃経験ないのですが)ガバメントはシングルカラムなら何とかコントロールできるかな、できるんじゃないかな、まちと覚悟というサイズ感ですね。昔はこのサイズをアメリカ人と銭形警部は平気で振り回しているのか、かなわないなあと思いましたが、やはり多くのアメリカ人兵士にとっても持て余すサイズだったんですね。少しホッとします。

コンパクト化にあたり、使用する弾丸をヨーロッパ各国で主流の9mmに変更するコンバージョンキットの案と、アルミフレームと銃身長を切り詰め軽量・コンパクト化する案が検討されました。そこで後者の案を採用して1949年に誕生したのがコマンダーモデルです。

コマンダー(指揮官)の名の通り、前線で使用するよりも将校などがもしもの時のために携行するための銃というイメージですね。ただしアルミ合金は耐久性に問題があったため、1971年にスチール素材に戻したコンバットコマンダーがリリースされました。

B.W.C.コルト・ディフェンダー パッケージ1
B.W.C.コルト・ディフェンダー 取扱説明書
ブローバック作動用の7mmと、発火・発射音用の5mmの2種類のキャップ火薬を使用します。
B.W.C.コルト・ディフェンダー Wキャップカートリッジ
お譲りいただいた個体は未発火でした。

ベトナム戦争も終わり、セルフディフェンスの需要が増した1980年代。コルト社は銃身長を3.5インチに切り詰め、フレームも圧縮したオフィサーズACPを発表します。

マガジンの装弾数もフルサイズの7発から6発に減らされましたが、それでも.45口径が維持されたのは、やはりアメリカ人のストッピングパワー信仰の根深さを感じます。

実際ベトナムでの戦訓として、M16などの小口径では貫通してしまい、ゾンビのように敵は戦闘を継続する。大口径弾ならば致命傷でなくとも一旦相手を倒して行動を止めることができる、といった論説がこの時期主流でした。この頃の銃専門誌でもちょこちょこ掲載されていましたね。

B.W.C.コルト・ディフェンダー ダミーカート
ダミーカートも付属。
.45口径カートリッジと.22口径カートリッジサイズ比較
たまたま撮影時にCAWのウッズマンがありましたので、直径が倍違う.45口径と.22口径カートの比較です。9mmも並べればよかったですね。

このストッピングパワー理論に対して、現在ではジャングルの混戦で実際には当たっていなかったのでは?という見識もあるようですね。実際サバイバルゲームでも、ブッシュ戦での突然のエンカウントなどでは、至近距離であるほど動揺してフルオートでも当たらない状況を体験した人も多いのではないでしょうか。

サバイバルゲームの場合は普通にBB弾がブッシュを貫通していないケースもあります。現在の様にパワー規制がかかる直前、ホップ搭載が主流になってローパワーでも飛距離が出る様になってもなお、エアーによるハイパワーにこだわった人も多かったと思います。彼らはもちろんそれまでの投資が無駄になることへの抵抗もありましたが、当時はまだ河川敷や山奥など未管理地での野良サバゲ―が多く、ブッシュ貫通力も重要な性能の一つだったという事実があります。

もちろんそうしたハイパワー信仰勢も、買い替え時期にあわせてグラデーションのように電動&ホップを採用するようになっていくのですが。本邦では当然常に6mmBB弾のお話ですが、このへんの流れは米国での.45口径信仰が、装弾数で優位な9mmに移行していったことにも通じているような気もします。当たらない、止められない(サバゲではブッシュを通らない)ならば、弾数で押せ押せという方針ですね。

B.W.C.コルト・ディフェンダー 右側面1

さて、(やっと)ディフェンダーの話に戻ります。ディフェンダーは1996年、銃身長を3インチまで切り詰めて登場しました。オフィサーズまでは旧来のガバメントのサイトなどを流用していましたが、ディフェンダーではローマウントのリアサイトや専用設計のビーバーテイルグリップセフティなど現代戦に対応したタクティカルな仕様が最初から盛り込まれました。そうしたパーツはオフィサーズカスタムにもフィードバックされています。

B.W.C.コルト・ディフェンダー 左側面ホールドオープン1
B.W.C.コルト・ディフェンダー右側面2
B.W.C.コルト・ディフェンダー左側面ホールドオープン2

この絶妙な公式カスタムともいえるディフェンダーの登場は、日本のモデルガン・エアガン市場も刺激しています。この時期・1990年代後半以降のMGC、新日本模型、ウエスタンアームズのコンパクトガバの大量発生ぶりを覚えている方も多いでしょう。今回お譲りいただきましたB.W.C.ディフェンダーも、当時のコンパクトガバ事情を懐かしく感じる人には直撃だったりするのではないでしょうか。

B.W.C.コルト・ディフェンダー トリガー
B.W.C.コルト・ディフェンダー ハンマー&グリップセフティ
B.W.C.コルト・ディフェンダー リアサイト

ガバメントシリーズの場合、モデルガンでもガスガンでも、気分転換にちょっと取り出していじってみるのには、コンパクト系のほうが遊びやすい人は多いと思います。自分の私物は新日本模型のオフィサーズとV10なのですが、オフィサーズは手軽にかちゃかちゃ遊べてよいですし、V10はカスタム箇所が圧縮されて「小さいのに獰猛」ってイメージで大好きです。

モデルガンでもガスガンでもいいのですが、ガバメントに限らずグロックなどでもフルサイズとコンパクトの2挺を、マガジンが共用できるかたちでそろえて愛でることをお勧めします。よほど巨人のように手が大きい方でない限り、それぞれの魅力を感じることができると思いますね。

B.W.C.コルト・ディフェンダー パッケージ2

個人的に最初のサイドアームがマルゼンのカート式エアコッキングガバメント(学生なのでもちろんキット版)だったりするので、やっぱりガバメント好きなんですよね。もともと人気の高い銃でしたが、やはり東京マルイさんが満を持してガスブローバックガバメントを出したタイミングで、「みんなのサイドアーム」として拡がった印象があります。コンパクトガバもオフィサーズ系列もデトニクス系列も両方展開しているのは素晴らしいですよね。

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