【宅配】神奈川県逗子市のモデルガン買取実績|A!CTION モーゼルC96 Red9

A!CTION モーゼルC96 Red9 トップ画像

モーゼルC96およびその派生型ともいえるM712。のちのサブマシンガンに通じるレイアウトを持つ変わった大型拳銃です。

モーゼルといえば創業者であり銃の設計者でもあるモーゼル兄弟が有名ですが、この銃はモーゼル兄弟ではなく社員であったフェーデルレ兄弟が非公式に設計しました。モーゼルはこの拳銃に難色を示しましたが、最終的にはモーゼルの名を冠する公式な銃として開発されました。

A!CTION モーゼルC96 Red9 右側面

後のサブマシンガンなどにも通じるトリガー前にマガジンを持つレイアウトは、コルト社の特許を避けるためのものでした。一方で重心が前にあることで競技銃のような精密射撃も可能で、グリップ後端にストックを設けたり、ロングバレルとグリップ一体型ストックを装備したカービンモデルなどのバリエーションも展開されました。

A!CTION モーゼルC96 Red9 クリップ式弾倉

C96が使用する弾丸は.30モーゼル弾という7.63×25の専用弾。口径が小さいながらも高い初速と威力を持っていました。装填は当時のボルトアクションライフルのように、弾丸をセットしたクリップを上部から差し込み、弾丸のみをスライドさせて装填していました。

手間がかかりそうですが、空になったマガジンを排出するひと手間がなく、それなりに高速に装填できました。部品点数が少ないこともあり、着脱式マガジンよりも信頼性は高かったようです。

A!CTION モーゼルC96 Red9 左側面

装弾数も通常の拳銃より多い10発などのメリットが多かったのですが、量産に向かない構造からドイツの国内では制式拳銃には選ばれませんでした。しかしその価格およびそれに見合う高い性能から、一種のステータスシンボルにもなりました。イギリスなどで一部の将校が個人的に購入し所持していたようです。

A!CTION モーゼルC96 Red9 上面

また、小ぶりなグリップは手の小さいアジア人に適しており、中国では制式採用されると同時にコピー品も生産されました。コピー品はスペインでも生産されるなど、本国では不運ながらも、20世紀初頭においてもっとも世界中で愛された拳銃となりました。

もちろんいくつかの問題もあり、その最大のものが専用弾である.30モーゼル弾でした。C96の性能をいかんなく発揮できる弾丸ではありましたがやはり専用弾では供給に不安が残ります。中国ではライセンス生産をしていたトンプソンと弾丸を共有できる.45ACP弾仕様のC96も生産されています。

A!CTION モーゼルC96 Red9 グリップ部

そして本国でも専用弾に対する解決策として、ドイツで広く採用されている9×19mmパラベラム弾を使用できるように改造されたモデルがリリースされました。1915年、ドイツ軍では当時の制式銃であったルガーP08の供給が滞っており、9mm仕様のC96を大量に購入しました。この仕様のC96は弾薬の混用を避けるため、グリップに赤字で大きく「9」の文字が刻まれています。これが俗にいう「レッド9」です。

A!CTION モーゼルC96 Red9 パッケージ

A!CTION製モーゼルC96 Red9 はこのレッド9を再現し、2022年11月に発売されました。本体はヘビーウエイト樹脂製、10発のダミーカート(もちろん9mmパラベラム弾仕様)とクリップが付属します。本体色は今回お譲りいただいたブルースチールのほか、マットブラックもラインナップされていました。

A!CTION モーゼルC96 Red9 内箱

C96は後に着脱式のマガジンとフルオート射撃も可能なM712へと発展していきます。しかしM712登場後もその高い信頼性によってC96を愛用した人も多かったようですね。現在のガスガンではマガジン式で発射機構を再現しやすいM712が複数メーカーからリリースされています。

かつてカートリッジ式エアコッキングガンが主流だった昭和の時代には、マツシロ製のクリップ装弾式スーパーモーゼル オートカスタムといったアイテムも発売されていました。

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