記事執筆時の2023年９月中旬現在は、『劇場版シティーハンター天使の涙（エンジェルダスト）』の公開真っ最中でした。シティハンターといえば、くれいも屋的には主人公・冴羽獠が愛用するコルト・パイソン４インチを忘れるわけにはいきません。
つい先月に買取いたしました、タナカワークス製モデルガンをご紹介しましょう！
コルトパイソンについて
冴羽獠が常に携行するコルト パイソンは、1955年に開発された.357マグナムを使用する六連装リボルバーです。携帯・護身用というよりも競技などを意識したターゲットリボルバーとして製造されています。
手作業での調整肯定が多く高価格となりましたが、逆にそれゆえの仕上の良さもあって高い人気となりました。リボルバーのロールスロイスの呼び名に足る信頼性は、他にもワンオブサウザンドを所有するなど、銃の精度にこだわる獠の普段使いにふさわしい選択といえるでしょう。
連載開始時の1985年はモデルガンブームから移行したサバイバルゲームの人気が高まっていた時期でもあり、銃器に関する様々な蘊蓄も『シティーハンター』の魅力の一つでした。初期の.357マグナム弾の威力を落とす方法には、フィクションのウソも混じっているとはいえ、新宿という街を守る冴羽獠の覚悟を感じて痺れましたね。
コルトパイソンの特徴
コルトパイソンの特徴としては、やはりフルレングスのベンチレーテッドリブとアンダーラグでしょう。この２つの特徴を魅力とし、中にはライバルであるS&Wのフレームにパイソンのバレルを装着するスマイソンなどのカスタムも流行しました。ショットガンなどで用いられているベンチレーテッドリブは、銃身の過熱によるサイティング時の陽炎を防止するためのものです（ただし、銃身が短いハンドガンでの効果は低いようです）。
アンダーラグは銃の跳ね上がりを抑える効果がありますが、重量増のため携帯性に支障が出ます。また、後に銃口付近に上部に向けて開口部を設け反動を軽減する、マグナポートが主流となっていきました。とはいえカウンターウエイト方式も、見映えの良さや発射の反動を抑える効果などのため愛用する人やマグナポートと併用されるケースもあるようですね。
タナカワークス製の特徴
もちろんコルトパイソンの人気は日本でも高く、各社からモデルガン、エアーソフトガンがリリースされています。今回紹介するのは2009年頃にリリースされたタナカワークスのモデルガンより、４インチサイズのヘビーウエイト仕様です。
表面はブルーイング加工が施されており、おそらく実銃の初期モデルで用いられた「コルトロイヤルブルーフィニッシュ」を意識した仕上と思われます。ヘビーウエイト素材と併せて、実際に手にとっても実銃に近い雰囲気で思わず表情がにやけますね。
2023年にはこのヘビーウエイトモデルをベースに、弾丸の仕様などを変更しサイレンサーを追加した、シティーハンター公式コラボレーション版が発売されました。
外箱について
外箱も上品なハンドクラフト仕様で、箱だけも飾っておけるオシャレなつくりになっています。全体的に高品質なつくりで、満足度の高いモデルガンですね。
ところで自分の周囲ではシティーハンターといえば「GET WILD」派か「Still Love Her 」派かで分かれるのですが皆さんはどちらでしょうか？
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