ざっくり学ぼう!M16ライフルの歴史&各モデルの違い

M16の歴史

最近社内でM16A3とA4の違いについて聞かれたので、いい機会なのでそれぞれのモデルの違いについてざっくりと記してみようかと思います。

とりあえず今回はM4カービンなどの派生モデルについてはふれず、M16のモデルについてのみ書いていますのでご了承ください。

M16の歴史

AR-15(1959~)

画像出典:https://www.americanrifleman.org/
AR-15は、言わずと知れたM16の元祖。米国アーマライト社が開発し、アメリカ政府に納入された由緒正しき一挺だ。

設計から65年が経過した現在でもセミオート限定の民間モデルとして、各社から無数のクローンが作られている。

M16やM4の外観を再現したものから、ブルバレルやフリーフロートバレルを装備したプレシジョン系、果ては超短銃身のピストルスタイルまで、そのバリエーションは枚挙にいとまがない。

カスタムパーツも山ほど出ており、レシーバーやトリガー、ボルトキャリアまで自分仕様に仕上げる楽しさも魅力。

一方で、その高性能さと手に入りやすさゆえ、米国内では銃乱射事件にも度々登場するのが現実。

2024年7月に発生したドナルド・トランプ氏の銃撃事件でも現場からAR-15タイプの銃が押収され、改めてその社会的影響力が浮き彫りとなった。

マニアにとっては“究極の民間ライフル”だが、同時に現代アメリカの光と影を象徴する存在とも言える。

モデルナンバーは601、その改良型が602になります。


某エアガンメーカーから出ていたモデル602コンバージョンキットの刻印。

「COLT AR-15」の刻印とともにモデル602を示す「MODEL.02」の刻印があります。

M16(1964~)

モデル602の改良型で、モデル604と呼ばれる第2世代モデルです。

ボルトフォアードアシスト機能を搭載していないモデルで、空軍で正式採用されたモデルになります。この時点でM16と命名されました!

ボルトフォアードアシストが付いていないので、かなりシンプルなデザイン。

XM16E1(1964~)

一般的にベトナムバージョンとかM16初期型と呼ばれるモデルで、陸軍と海兵隊向けに開発されました。モデルナンバーは603。

生産開始直前に陸軍の要請で、ボルト閉鎖不良を直すためのボルトフォアードアシスト機能が搭載されました。

ベトナム戦争の曽木で使用。

CYMAの『XM16E1』

右側面には見慣れたボルトフォアードアシストのレバー、そして先端のハイダーは三叉タイプになってます。

ボルトフォアードアシスト機能とは・・・

ボルトが戻らなくなった時に強制的にボルトを戻す機能になります。側面のレバーを押して無理やりボルトを前進させて元の位置に戻します。

M16A1(1967~)

ベトナム戦争で最も使用されたモデルで、モデルナンバーは引き続き603。

実際に戦場で使用されたXM16E1の問題点を改良したモデルで、三叉のハイダーから現在も採用されている筒型のバードケージタイプのハイダーに変更されたのもこのモデルからになります。

前述した通りベトナム戦争で最も使用されていたこともあり、様々な問題点が持ち上がり、何度にもわたり改良が行われてきたモデルでもあります。

CYMAの『M16A1』

先端のハイダーが今のモデルでも採用されているバードゲージタイプに変更されています。

M16A2(1983~)

制式弾薬の変更に伴い改修されたモデルで、改修ついでにかなりの部分で変更がされています。

大きな変更点としては「フルオートを廃止して3点バーストに」「リアサイトをL型からダイヤル方式に」「ハンドガードを左右分割のおにぎり形状から上下分割の円筒形状に」

中でもフルオート時の命中精度低下と、使用弾丸の無駄遣いを抑えるために採用された3点バーストは結構賛否両論になりました。

モデルナンバーは645。

東京マルイの『M16A2』
ハンドガードが円筒状に変更され、フロントサイトがダイヤルでのエレベーター方式に変更になっています。

サイトの下の部分に上下の調整ダイヤルが付き、左右の調整も工具を使わず出来るようになりました。

M16A3(1992~)

戦闘時にはフルオートがあった方がいい!という海軍特殊部隊からの要請を受けて開発されたモデル。

3点バーストを廃止してフルオートに戻し、M4カービンで採用されていた着脱式のキャリングハンドルが採用されています。

モデルナンバーは646。

E&C_M16A3

E&Cの『M16A3』
M16A2との大きな違いはキャリングハンドルが着脱可能な物に変更になりました。

M16A4(1996~)

M4カービンで好評だった、ピカティニーレールを搭載したハンドガードを採用したモデルで、系統的にはM16A2の改良型になります。

当初は3点バーストモデルのみでしたが、後にパーツをそのまま流用する形でフルオートモデルも製造されるようになりました。

モデルナンバーは945。

E&C_M16A4

E&Cの『M16A4』

ハンドガードの部分がM4A1と同じ、ピカティニーレールを搭載したハンドガードに近代化改修されています。

まとめ

一口に「M16」と言っても、モデルごとに特徴や仕様が異なり、M4カービンやマークスマンライフルといった派生モデル、さらには外部企業によって製造されたバリエーションモデルも含めると、その数は非常に多岐にわたります。

筆者自身もサバイバルゲームではAR15系をメインに使用しており、M16シリーズには特別な思い入れがあります。初めて手にしたのは東京マルイ製のエアコッキングタイプのM16で、電動ガン版のM16A1が発売された際には、迷うことなく購入したのを今でもよく覚えています。

今回はそんなM16好きによる「M16の歴史ざっくりまとめ」でした。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。


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