ざっくり学ぼう!M16ライフルの歴史&各モデルの違い

M16の歴史

こんにちは!いっち~です。
最近社内でM16A3とA4の違いについて聞かれたので、いい機会なのでそれぞれのモデルの違いについてざっくりと記してみようかと思います。

とりあえず今回はM4カービンなどの派生モデルについてはふれず、M16のモデルについてのみ書いていますのでご了承ください。

 

M16の歴史

AR-15(1959~)

画像出典:https://www.americanrifleman.org/

一番最初にアメリカ空軍に配備されたモデルで、名称はアーマーライト社での開発名がそのまま使われてます。(ちなみにこのAR-15は後々民生モデルの名称としても使用されます。)
モデルナンバーは601、その改良型が602になります。

 

某エアガンメーカーから出ていたモデル602コンバージョンキットの刻印。
「COLT AR-15」の刻印とともにモデル602を示す「MODEL.02」の刻印があります。

M16の元祖だけどまだ名前はM16じゃ無いよ

 

 

M16(1964~)

モデル602の改良型で、モデル604と呼ばれるモデルです。いわゆる第2世代モデルです。
ボルトフォアードアシスト機能を搭載していないモデルで、空軍で正式採用されたモデルになります。この時点でM16と命名されました!

ボルトフォアードアシストが付いていないので、かなりシンプルなデザイン。

正式にM16の名前をもらえた記念すべきモデル

 

 

XM16E1(1964~)

一般的にベトナムバージョンとかM16初期型と呼ばれるモデルで、陸軍と海兵隊向けに開発されました。モデルナンバーは603。
生産開始直前に陸軍の要請でボルト閉鎖不良を直すためのボルトフォアードアシスト機能が搭載されました。
ベトナム戦争の初期で使用。

CYMAの『XM16E1』
右側面には見慣れたボルトフォアードアシストのレバー、そして先端のハイダーは三叉タイプになってます。

ボルトフォアードアシスト機能とは・・・
ボルトが戻らなくなった時に強制的にボルトを戻す機能になります。側面のレバーを押して無理やりボルトを前進させて元の位置に戻します。

ベトナム戦争の映画でお馴染み!

 

 

M16A1(1967~)

ベトナム戦争で最も使用されたモデルで、モデルナンバーは引き続き603。
実際に戦場で使用されたXM16E1の問題点を改良したモデルで、三叉のハイダーから現在も採用されている筒型のバードケージタイプのハイダーに変更されたのもこのモデルからになります。
前述した通りベトナム戦争で最も使用されていたこともあり、様々な問題点が持ち上がり、何度にもわたり改良が行われてきたモデルでもあります。

CYMAの『M16A1』
先端のハイダーが今のモデルでも採用されているバードゲージタイプに変更されています。

80年代のアクション映画によく登場!

 

 

M16A2(1983~)

制式弾薬の変更に伴い改修されたモデルで、改修ついでにかなりの部分で変更がされています。
大きな変更点としては「フルオートを廃止して3点バーストに」「リアサイトをL型からダイヤル方式に」「ハンドガードを左右分割のおにぎり形状から上下分割の円筒形状に」
中でもフルオート時の命中精度低下と、使用弾丸の無駄遣いを抑えるために採用された3点バーストは結構賛否両論になりました。
モデルナンバーは645。

東京マルイの『M16A2』
ハンドガードが円筒状に変更され、フロントサイトがダイヤルでのエレベーター方式に変更になっています。


サイトの下の部分に上下の調整ダイヤルが付き、左右の調整も工具を使わず出来るようになりました。

初めての3点バースト搭載モデル

 

 

M16A3(1992~)

戦闘時にはフルオートがあった方がいい!という海軍特殊部隊からの要請を受けて開発されたモデル。
3点バーストを廃止してフルオートに戻し、M4カービンで採用されていた着脱式のキャリングハンドルが採用されています。
モデルナンバーは646。

E&C_M16A3E&Cの『M16A3』
M16A2との大きな違いはキャリングハンドルが着脱可能な物に変更になりました。

着脱式のキャリングハンドルが初めて搭載

 

 

M16A4(1996~)

M4カービンで好評だった、ピカティニーレールを搭載したハンドガードを採用したモデルで、系統的にはM16A2の改良型になります。
当初は3点バーストモデルのみでしたが、後にパーツをそのまま流用する形でフルオートモデルも製造されるようになりました。
モデルナンバーは945。

E&C_M16A4E&Cの『M16A4』
ハンドガードの部分がM4A1と同じ、ピカティニーレールを搭載したハンドガードに近代化改修されています。

近代化改修された現行モデル

 

 

まとめ

以上、M16の歴史についてざっくりとまとめてみました。
一概にM16と言ってもこれだけのモデルがあり、これ以外にもM4カービンやマークスマンライフル。外部企業で製造している派生モデルなどもあるのでその数は凄いことになってそうですね(;´∀`)

個人的にはサバゲではAR15系をメインに使っているとおり、M16には昔から思い入れがありまして、初めて買ったM16は東京マルイのエアコキで、電動ガンでM16A1が出た時も即購入したのを今でも覚えてます。

そんな感じでM16好きによるM16の歴史についてでした。
最後までお読み頂きありがとうございます。(・∀・)