モデルガン、エアガン本体、各種オプションパーツなどを埼玉県川越市のお客様から大量にお譲り頂きました。その中に各種ハンドガン用のグリップも多数ございましたので、あわせてグリップを変更した各種ハンドガンをまとめてご紹介します。
ハンドガンにとってグリップ部分は、最も人体と接触する部分となります。トリガーを引く人差し指はあくまでスイッチであり、残りの指と手の平全体で銃をコントロールして銃弾を標的に当てなければなりません。そうなると当然「手に吸い付く」ような感触が理想なのは当然ですが、間違っても「手が滑る」ようではあってはなりません。純正のプラグリップはもちろん必要十分な握りやすさや耐久性を備えていますが、グリップ交換によってより銃との一体感をい感じることができるようになるでしょう。純正グリップの中にはスタンダードな木製グリップを再現したものもありますが、質感の変化や、何より木目やパターンの違いなど、世界に一つだけの銃になる喜びは何ものにも代えがたいものがあります。気をつけるとすれば、純正グリップがヘビーウエイト素材でできていたり、重りを内蔵している場合、交換によって重量バランスが変化する場合があります。逆に金属製グリップに変更することでバランスを自分好みに調整するのも一興でしょう。
▲キャロムショットのM9用木製グリップ。エンブレムの有無を除けばチェッカリングパターンなどは純正と大きな変更はありません。純正に慣れた人ならスムースに移行できるのでは。
▲グロック用パールグリップ。黒と白のコントラストが楽しめます。素材の性質的なものか、チェッカリングがほどこされることはあまりありません。そのためむしろ平らな表面を好む人におススメとなります。また、比較的重量があります。
▲マルベリーフィールドのCz75用木製グリップ。MGCのコンセントレーターなどはグリップの換装で純正よりも幅を細くすることに成功しましたが、こちらも同様の効果が期待できるかも?
▲アルタモントのガバメント用ダイヤモンドチェッカータイプ。ネジまわりのチェッカリングの入れ残しがアクセントになっている伝統的なデザイン。
▲アルタモント CZ75チェッカータイプグリップ。中ほどの盛り上がりは親指のフィンガーレスト。こうした立体的なデザインは好みの別れるところでもあるようです。下半分のチェッカリングは躍動感のあるパターンとなっています。
▲マルベリーフィールドのM93R用グリップ。チェッカリングがないため、純正と同じ感覚で質感を高めていくことができます。
▲マルシン南部14年式MAXI用。クラシカルさを出す上でも木製グリップは効果的です。
▲チェッカリングのないアルタモントのガバメント用スムースタイプ。
▲木目にすることで差別化が際立つワルサーP38用グリップ。
以下は実際の装着例
▲巨大なフィンガーレストが目を惹く、ガバメント用グリップ。いわゆるターゲットタイプに通じるデザインで、必然的に持ち手を選ぶことになります。
▲フィンガーチャンネルのついたM586用グリップ
▲極限まで色々なものをそぎ落としたボブ・チャウカスタムは、スタンダードな木製グリップを装着し、ホールド性はフレーム本体とハンドガードのステッピング加工によって維持されている。また、マガジンキャッチへのアクセスを少しでも早めるためボタン周りのチェッカリングが削られている。
▲スタッグホーン/アイボリー系グリップ。動物系天然素材の生み出す不規則なパターンはまさにワンオフの魅力があります。
▲ラバーグリップは形状の自由度が高く、滑り止めとしても優れています。ただしどうしても黒系のカラーになるため、色合い的なインパクトに欠け、むしろおとなしい印象になっていきます。
▲フィンガーチャンネル付きの木製グリップは形状、質感共に好みに合致しさえすればおススメなのですが、実はかなりグリップ周りのサイズが大きくなり、しかももともと大柄なアメリカ人向けだったりするので、自分の手の大きさをしっかり把握したほうがいいでしょう。
このほかにもメタルタイプやラバー型各種、造形型など、カスタムグリップは多数ありますが、やはり自分の好みにビビッと来たものが一番! とはいえ形状重視を取るにしても重量バランスなど実用性を取るにしても、やはり実際に合わせて見ないとわからないんですよねえ。ガバメントならガバメントを複数もっていると、こっちには合わなかったけどこっちには似合うなあとか、選択肢が広がります。
ですが……
結局は好みだったり、コレクション系だと他の銃と並べた時の見映えだったりします。
▲正直このメタルタイプやパールタイプグリップは、買ってはみたもののイマイチに感じて埃をかぶっていました。今回新たにハードボーラーの黒を買った(2021の2月)のですが、銀と黒で攻めた途端、この組み合わせしかない!くらいにまで今や目が眩んでおります。
一方でガスリボルバーの場合、ガスタンクがグリップ部分に設けられることが多くなります。その時実銃用のグリップだと内部加工が必要など選択肢が狭められることが多いです。
▲こちらはタナカのペガサスシステム搭載M29にメーカー不詳の社外グリップ。同システムはシリンダーにガスタンクを持つためポン付けが可能でした。
▲こちらは少し古いですがマルゼンのパイソンシューティングカスタム。ガスタンクはグリップなのですが、PPCカスタム風の外見にあわせて、独自に高級感のあるプラグリップを製作・装着しています。
いかがでしょうかカスタムグリップ特集。所有者の銃に対する考え方が垣間見えるのもやはりグリップ部分だと思います。皆さんが決定的なグリップと出会えますようお祈りします。
(Tg)
くれいも屋ではカスタムグリップをはじめ、各種カスタムパーツのお買取りをお待ちしてます!
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