【出張】佐賀県佐賀市のモデルガン買取実績|気分はターミネーター! 最も長く、最も凶悪で、最も優雅なガバメント 「新日本模型 ハードボーラー」

佐賀県佐賀市のお客様から宅配買取にてお譲りいただきました。くれいも屋をご利用いただきありがとうございます。

社会学者ロジェ・カイヨワによると人類が楽しむ「遊び」には競争・運・模倣・めまい、の4つの要素が混在しているといいます。どれか一つ、例えば競争に特化したものは運動競技になりますし運に特化すればギャンブルになるでしょう。模倣はコスプレだったり、めまいは……ある意味そのままですがドラッグなどによるトリップも含まれるかもしれません。そのうえで、例えば麻雀は時に技術を運が上回ることもあり、そこに魅入られる人も多いかと思います。

遊びも競技も(ギャンブルも?)、どれがどれだけ素晴らしいかすごいか、などの基準はありません。また、人によっては先鋭化されたギリギリの競技すらも「遊び」と考える人がいるかもしれませんね。4要素がほどよく詰まっていると、私個人はちょっと「お得」な遊びを体験した、と感じたりします。そうですね、昔は哭きの竜の真似をしながら(模倣)徹マンして明け方のハイな気分を楽しんでいましたね(めまい)。(お前はたとえが麻雀ばかりだな)

サバイバルゲームは、競争や若干の運に加え、装備へのこだわりは模倣であったり、飛び交う銃弾の下に身を置く臨場感はめまいの一種だと考えます。なにより1/1の銃のおもちゃ(あえてこういう表現です)は、モデルガン時代から変わらぬ大人のための「なりきりおもちゃ」でした。

例えば西部劇において、その調達のしやすさからあらゆる作品に登場したウインチェスター銃やピースメーカー、戦争映画の制式銃、現代劇のベレッタやグロックなどは、露出の多さがそのままトイガンの人気につながっていました。そして『0011ナポレオン・ソロ』のアンクルカスタムやジョン・ウエインのランダルカスタム、『マッドマックス』のソウドオフ水平2連ショットガンなど、劇中用にカスタマイズされたプロップガンは、大量生産品とは異なる魅力を放ちます。

そうしたムービープロップガンのうち、80年代の代表的なものはやはり『ターミネーター』(1984)のハードボーラーでしょうか。本体であるロングスライドのガバメントクローンもスタイリッシュでしたが、スコープ用グリップを応用して搭載された上部の大型レーザーサイトはインパクトがありました。未来からやってきたターミネーターが使う未来感を出したかったと思うのですが、実際にその目論見は成功していたと思います。この当時はまだレーザーサイトは珍しい装備で、実際この撮影でも電源は外付けで、シュワルツェネガーの袖をコードが通っていたようですね。

80年代半ばに発売されたスタローン主演の『コブラ』(1986)でもレーザーサイトが出てきますが、こちらも搭載されたサブマシンガン本体に匹敵するサイズでした。公開からまもなく発売されたウェスタンアームズの電動/ガスハイブリッド型のヤティマティックは、スタイルのみを再現して中身はスコープになっています。それはそれで実用的ですが。

実用段階まで小型・安価になったのは90年代後半、それまでの大電力が必要なヘリウムネオン式から半導体式になってからでした。しかし今度は瞬く間に普及するようになってしまい、一部の不心得者によって危険な行為に使われてあっという間に規制対象となりました。

新日本模型のハードボーラーはちょうどこの頃(1998)の発売で、やはり現実的な価格となったレーザーサイトを組み込むことも主題だったようです。グリップマウントは80年代のシューターワン組み込み型の改良で、軽量化のためかスリットの追加などの変更が加えられています。

 
このハードボーラーをはじめ、この時期に新日本模型のガバメント系は、ウエスタンアームズとのライセンス契約によってマグナブローバックを採用。多数のガバを短期間のうちにラインナップしていました。その勢いやすさまじく、7インチのハードボーラーから6インチのFBIスペシャル、そしてオフィサーズ、キンバー、V10など、コンパクトガバ系バリエーションまで、非常に多数がリリースされています。クロ・銀・ハーフシルバーの本体色だけでなく、グリップバリエーションもデフォルトでかなりありましたので正直全貌をいまだに把握しきれておりません……。

一方のウエスタンアームズも、同時期はノーマルのM1911のほか、レース系ガンを多く出していたと思います。何げにマッチ用のロングマガジンがコンパクトガバまで共用できるのがうれしかったですね。とはいえ7インチスライドのド迫力はこの時点では唯一無二でした。ただしやはりそのスライドサイズゆえに、明らかにブローバックのスピードが通常サイズやましてやコンパクトガバに比べるともっさりした感覚でした。また、おそらくライセンスの関係で「AMT」とあるべき刻印が「AMI」になっています。


後にウェスタンアームズからもハードボーラーはT1モデルとしてリリースされ、シルバーの風味や刻印がAMTであるなど、劇中を完全再現したものとなっています。

ただでさえロングスライドというスタイリッシュかつインパクトのある外観は魅力ですし、ましてや『T1』劇中の大型レーザーサイトとのコンビネーションのカッコよさは、今なお人気の高いプロップガンの一つといえると思います。現在はグリップマウント式のガバメント用スコープマウントもなかなか入手しづらくなっているようですが(……昭和の頃はいっぱいあったのですが……)、機会あればレーザーサイトと組み合わせてみたい一丁です。

もちろんハードボーラーは単体でもじゅうぶんかっこいいんですけどね。

 

 

(オマケ)
こちらは同じ新日本模型版のハードボーラー別バージョン2種となります(Tg私物)。シルバーはレーザーサイト同梱版。シルバーメッキはスライド・フレーム共に共通仕様で、今回ご紹介したものとは色調が異なっています。ブラックは単体販売版。共にグリップは変更しています。

(Tg)


 

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