本日紹介するのは、茨城県水戸市のお客様から宅配買取にてお譲りいただきました、コルトSAA(シングルアクションアーミー)です。
言わずと知れた西部開拓時代を代表するリボルバー拳銃です。ニックネームはピースメーカー。銃によって物事が解決される時代の中で、この銃がこの愛称を得た事実は、人々からの信頼の証なのか、あるいは皮肉なのか……。
今回はSAAの実銃とトイガンの中での立ち位置的なものに焦点を当ててみます。
弾丸と火薬、雷管が一つのケースに集約された金属カートリッジの普及以降、一発ずつ排莢・装填するSAAの装填方方法や、SAAの名の通り1発ごとにハンマーをコッキングする発射方式は、もっとも単純で時間もかかるものでした。しかしそれゆえに壊れにくく、信頼性の高いものでもあったようです。事実1872年にアメリカ陸軍に採用されています。また、大口径の.45LC弾の威力に対しても信頼性が高く、大口径ゆえのストッピングパワー信仰は、後継制式拳銃となるコルト・ガバメントでも装弾数の減少と引き換えに引き続き採用されています。さらに言えば現代においても大口径か装弾数かの論争は絶える事はないようですね。
そして基本的に6mmBB弾のみを使い、発射のための火薬の威力が本体の耐久性に影響を与えることもないエアソフトガンでは、上記のような論争はほとんど関係ありません。SAAのような装填と発射方式は基本デメリットしかないのも事実です。
だがしかし
SAAファンはそんなことは100年以上前から承知の上で、SAAを愛している強者ばかりなのです。あらゆる葛藤も検討も西部の荒野に置いてきました。SAAを愛で、SAAを磨き、ホルスターにおさめ、そして必要とあれば(マッチやゲームで)撃つのです。今回のような木製グリップや真鍮風処理のトリガーガード周りのモデルは特に鑑賞用としても優れた仕様といえるでしょう。
機会あればSAAユーザーの人と話し、その魅力についてを傾聴すると同時に、そんな無益なことはおよしなさいと説得してみてください。おそらく徒労に終わります。あるいはひょんなきっかけであなたもSAAを所有してみてください。きっとその虜になる……とかオーバーなことは言いませんが、まあなんとなく1挺持っていてもいいかなあという気分にはなるはずです(<私はここ)。
(Tg)
くれいも屋では古今東西のガスガンの買取りをお待ちしてます!
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