本日ご紹介するのは広島県呉市のお客様から宅配買取にてお譲りいただいた、タナカワークスの中型拳銃ベレッタM1934(ミリタリーモデル)です。
実銃は第二次大戦期にイタリア軍でも多く使用された名銃です。タナカではいち早く1990年にブローバックモデルとして商品化しています。古参メーカーということもあり外観の完成度も高いものでした。残念ながらマガジンはいわゆるワリバシ型で、ガスタンクと気化室は本体側に設置したスタイルとなりますが、その分このサイズでも確実に作動していました。ミリタリーモデルは木製グリップを装着したタイプです。
この時期はポイントやマルゼンのPPKシリーズなど中型オートの競作が始まっていましたが、ガスタンクは本体内蔵が基本でした。たしかマルゼンは本体のタンクをすっぽりガワで覆うマガジンでPPKを作っていたと思いますが、いずれにしても連射で冷えてくると回復するまで撃つことができなくなります。リキッドチャージ式のタンクと気化室、そして弾丸を一体化させたブローバックハンドガンは、1991年のMGC製グロックを待つ必要がありました。ただし一体式マガジンが定着してからも、メカニズムを仕込むスペースの関係で、中型オートまでは普及しませんでした。名銃M1934の一体型マガジン&ブローバックのモデルも、ウエスタンアームズがマグナブローバックを搭載してリリースする2003年まで待たなくてはなりませんでした。
なお、実は今回諸々調べて初めて知ったのですが、79年放送の『機動戦士ガンダム』のミハルの銃がこのベレッタM1934だったようですね。若干デザインは違っているようですが、コスプレ用に一丁あってもいいかもしれませんね。(その場合はノーマルモデルになるのかもしれません)
(Tg)
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