東京マルイ『SIG SG550』電動ガンを長野県松本市より宅配買取にてお譲りいただきました


本日ご紹介するのは東京マルイのSG550です。同社の電動ガン初の回路式3点バーストユニットを装備し、ダイヤル調整で2~7発をコントロール可能でした。発売当時はまさにこれぞ電動ガンならではだなと感服したのを覚えています。

本商品が発売された1996年の時点ではほぼ無名に近い銃といってよかったでしょう。個人的にもあれ?と思うラインナップでした。ですが長銃身とバイポッド・折り畳み式ストックという、長短両方を兼ね備えたある意味全部盛りな構成。マガジンが道具なしで連結できる点など、使い勝手の良さに関心しました。当時はマガジン用の連結クリップも安くなかったですからね……。

SG550は国民皆兵を国是としているスイスの銃であり、徴兵期間終了後に支給されるある意味ごく限られた範囲で有名な銃でもあります。長銃身とストックの関係には、正規軍とは別に独自の判断であらゆる状況で応戦しなければならないスイスの軍事事情が垣間見えます。永世中立国としても有名なスイスですが、それは同時にどの国とも対立し得る状況に自らを置いていることを示します。そしてそれを支えるために国民皆兵が必要となったのでした。こうした事情はスイスという国の成り立ちに起因しており、14世紀にスイスの農民たちがハプスブルク家の支配に反旗を翻し、戦闘のプロであった騎士たちを打ち負かして独立を勝ち取った精神が現代に引き継がれているといわれています。事実2013年には男性への徴兵制の存続を問う国民投票が行われ、廃止反対多数で継続されています。

いざ戦闘となれば山岳地帯の中での防衛線となるわけですが、その時は長射程とバイポッドを活かした長距離狙撃が効果を発揮しますし、一方で移動時には取り回しの良さが優先されるのでしょう。SG550の仕様は、ある程度万能性が求められた結果といえそうです。

 


さて、電動ガンの説明に移ります。お譲りいただいた商品は純正の本体に加え、大口径のスコープが装着されています。マウントベースはマルイ純正のSIG用ローマウントベース。マルイのSIG用マウントベースはベース部分がシースルーでアイアンサイトと併用できるタイプも発売されていました。SIGはストックの上面(頬付けする部分)の高さがレシーバー上部とあまり変わらないため、ローマウントベースを使用した際も今回のようにマウントリングで高さを稼ぐかたちになります。とはいえベース部分が低い方がサイト選択の幅も広がるのも事実。ローマウントベース&ハイマウントリングへの移行は、M4タイプのキャリングハンドル別体化やMP5系のローマウント化など、実銃や玩具を問わずに主流となっているようです。

電子制御のバーストユニットは当時のマルイの技術の粋を集めた画期的なものでしたが、熱や電力消費に不安があったようです。これは実際にゲームでそれなりの回数使用しないと言えないのですが……。実はショートタイプのSIG551を所有しているのですが、実戦に投入する前にゲームから遠ざかってしまいまして……。バーストユニットの恩恵もよくわかっていないのですが、雨や水たまりなど対候性はどうなんだろうという、他の電動ガンとは一つ余計に気がかりな点がありました。ただし本作の本体剛性については、たしかに現在の各銃から比べると不安なものですが、当時としてはこんなものというか、M16系に比べたら格段の進化だったことは付け加えておきたいですね。ストックなど耐久性も懸念されていますが、経年によるものも大きく、M16、MP5と使ってきた中では、十分タフそうに感じられました。このへんのフォローも実際にゲームに投入したら変わっていたかもしれませんが。ちなみにそう、マウントベースは最初のハイタイプです。マガジンも今はダミーカートが見えるんですね……。

 

バースト機構については、現在ラインナップされている552ではセレクターによるフル/セミのみです。現在マルイの電動ガンで3点バーストを再現している89式小銃でも新規開発の機械式ですね。これらの事実からSG系に採用された電子制御式のバーストは完璧なものではなかったようです。

現在では観賞用か、可変式バーストユニットを楽しむためのものと開き直って、エアガンの進化の歴史の1ページを示すものとして手元に置いておきたい一挺です。

 


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詳しくは東京マルイのページをご参照ください。