
長崎県大村市のお客様より、クラフトアップルワークス(CAW)製のモデルガン、ボーチャードピストルC-93をお譲りいただきました、ありがとうございます。
ボーチャードピストルとは

C-93の番号通り、1893年に量産された世界初の自動拳銃(オートマチック・ピストル)です。自動拳銃のアイデアや試作などは本銃以前にも存在してましたが、実用的かつ本格的な量産化がなされた例としては本銃が最初となります。

従来の連発式拳銃はリボルバーがメインでしたし、なんならそのリボルバー拳銃もパーカッションロック式からカートリッジ式に移行してから40年経っていないタイミングです。
弾丸の発射の威力を装填に活用するアイデアとマガジン式を採用することで、連射性とリロード時間の短縮を実現。実戦においてリボルバーに対し高いアドバンテージを持つことになります。
もちろん複雑なメカニズムを採用したことによる作動不良の問題も併せて発生し問題となっていました。リボルバーvsオートマチックのような論争もこの時期から発生していたかもしれませんね。

開発者はドイツ出身のヒューゴ・ボーチャード。それまでライフルなどに採用されていた尺取虫型のトグルアクションを極限までダウンサイジングし、拳銃サイズに収めました。
ただし外観の通り機関部は後部に大きく張り出しており、重量も1.3kgと大柄すぎた銃となりました。そのため5年後にゲオルグ・ルガーが本銃を改良して小型化したルガーP-08を開発しています。
実際の自動拳銃の歴史は1900年代に入ってジョン・ブローニングが開発したブローバック式などが主流となったのに対し、トグルアクションはルガーP-08以降特に後継機は開発されず、オートマチック拳銃史の初期に刻まれるのみとなりました。
しかし本銃専用として開発された7.63×25mmボルヒャルト弾は、7.63×25mmモーゼル弾や.30パラベラム弾のベースとなります。やがてその系譜は東西各国で7.62×25mmトカレフ弾や9mmパラベラム弾へとつながるなど、拳銃弾の祖ともいえる位置づけになっています。
CAW ボーチャードピストルC-96

クラフトアップルワークス製ボーチャードピストルは2013年の発売。奇しくも半年ほど先行して発売されたハートフォード版との競作となりました。
両者は全長などサイズ解釈にcm単位での差があったようで、外観に関してはCAW版のほうが実銃に近いようです。

実際CAW版発売時のセールスポイントも、実銃を基に各部パーツを再現した自社最高傑作というものでした。

ダミーカート式とすることで寸法だけでなく分解方法や各部刻印も実銃を徹底再現。ストライカーなど実銃で消耗品と扱われる一部のパーツを除く全パーツに、シリアルナンバーが打刻されています。

銃本体の希少性や歴史的意義ももちろんですが、付属するボルヒャルト弾のダミーカートも先述の通りオートマチック拳銃弾の祖を再現したアイテムとして重要です。CAW版ボーチャードピストルは、パッケージ全体が貴重な逸品といえそうですね。
くれいも屋では各種モデルガンの買取をお待ちしております。今回のボーチャードピストルはたまたま2012~2013年に立て続けて出たものの、モデルアップ自体が珍しい一挺でした。
現在ではすでにモデルガン自体が希少になっているという話もありますが、それ故に過去にモデルアップされたものの買い逃したなどの理由で探している方も多くいらっしゃいます。
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