
福岡県福岡市のお客様より、無可動実銃のショットガンをお譲りいただきました!この度はくれいも屋をご利用いただき、ありがとうございます。
今回お譲りいただきましたマーベリックM88は、米国モスバーグ・アンド・サンズ社のショットガン「M500」の廉価版的な位置づけとなります。M500とM88の間では、トリガーグループを除く多くの部品を共用しています。
マーベリックM88とは

モスバーグ社はコネチカット州ノースヘイブンに本社を構えています。しかし1980年代に入って海外の銃器メーカーとの競争が激化。1989年に関連会社のマーベリック・アームズ社は、テキサス州イーグルパス工業団地に大規模な新製造工場を開設します。
同工場は2013年にさらに拡張され、現在ではモスバーグ社のショットガンやライフルの9割が同工場で生産されています。M88は1988年製であることがその名の由来ですので、89年開設のイーグルパス工場において生産され、マーベリックブランドが付与されていたわけです。
ちなみに日本国内でマーベリックM88というと、1990年代にKHC(啓平社)がリリースしていた4本バレルのポンプアクション式エアガンが思い浮かびますね。こちらはもともとモスバーグ社がM500を内蔵させてブルパップ化した、「M500 ブルパップ・ショットガン」が元祖となります。
このブルパップバージョンは後にマーベリック社へと生産移行され「マーベリックM88 ブルパップ ライオット・ショットガン」として販売されました。
ブルパップ版M88は警察など法執行機関向けに、ショットガンの全長を短縮して車載性や取り回しを向上させる目的で製造・販売されていました。しかし全長の短縮は秘匿性の向上にもつながり、犯罪者向けに悪用される懸念があったため1994年の法改正で規制対象となり生産終了となってしまいました。

一方でブルパップ版「マーベリックM88」が廃番となったため、混同されやすかったオーソドックススタイルショットガンである「マーベリックM88」の名称は現在も使用され続けています。
無可動実銃 マーベリックM88

今回お譲りいただきました無可動実銃マーベリックM88は重量3.44kg。実銃12番ゲージモデルの重量は確認できなかったのですが、いくつかのパーツをオミットした状態で銃腔を埋めていますので実銃の重さと同等でしょうか。ちなみに機関部にアルミパーツを多用しているM500は3.3kg以上(仕様による)です。

トリガーテンションはなし。フォアエンドが可動してポンプアクションは楽しめますが、ボルトには繋がっておらずあくまで疑似的なギミックです。

外装はほどよくダメージを受けており、刻印などが際立つ印象です。実は現在(記事執筆時2025年12月)無可動M88が同時に3挺あるのですが、今回ピックアップしたのは最もスレなどが多い個体です。トイガンでは出せない迫力で、写真映えするんですよね(個人的感想です)。
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