
福岡県福岡市のお客様より、ハドソンの金属製モデルガン3種4挺をお譲りいただきました、ありがとうございます!
既に営業終了しているハドソンですが、同業他社とはひとあじ異なる銃種をリリースする攻めの姿勢で今なお根強いファンを持つメーカーです。2000年代に入るとそうしたハドソン製のみだった銃が、海外メーカーによって電動ガン版やガスガン版でリリースされるケースも出てきました。

それでも情報の少ない20世紀に製造されたモデルガンからしか得られない滋養が存在します。かくいう私もガスガンではありますが、個人的な好みでマッドマックスのダブルバレルショットガンとハドソン純正ホルスターは手放せません。
ハドソン PPSh-41

ハドソン製モデルガンPPSh-41は1980年代前半のモデルアップ。ハドソン製品には伝統的に歴代商品のカタログを兼ねた大判ポスターが付属するのですが、やはりその中でPPShは異彩を放っていました。

実際に触ってみるとその重量感はもちろんですが、年を経るほど風合いに重みが出る木製ストックがなんとも言えません。ソ連製の銃に木製ストックが多用されているのは、極寒地域の冬季戦闘における皮膚の貼りつきを防止する効果があります。
同時に重量増の一因でもあったわけですが、第二次世界大戦後は樹脂素材に替わっていきました。
実銃PPSh-41について

モデルとなった実銃は、第二次世界大戦初期の冬戦争における反省から誕生しました。フィンランド軍装備した短機関銃スオミKP/-31とスキー部隊による一撃離脱戦法に苦しめられたソ連は、機動性の高い短機関銃の必要性を痛感します。
すでにソ連軍にはPPD-34やPPD-38といった短機関銃などがありましたが、いずれも他国の短機関銃に比べて非常に重く、鍛造部品や削り出しなどで生産性も低いものでした。


そこで大量生産に向いた短機関銃として開発されたのがPPSh-41です。ドラムマガジンや木製ストックはPPDを継承しつつ、上部レシーバーと一体化した銃身放熱カバーをプレス成型とするなど生産性を高めています。
最終的に終戦までに500万挺以上もの数が生産されました。しかしそれでも他国製SMGに比べてまだ重量があり、ソ連兵は鹵獲したMP-40を使用することも多かったようです。逆に枢軸国側ではその堅牢性が受け、鹵獲したPPShを使用する兵もいたとのこと。
ドイツ軍では「バラライカ」、日本兵は「マンドリン」と楽器になぞらえていました。
ハドソン ステンMk-II/マドセンM1950


PPShとあわせてイギリス製ステンMk-IIと、デンマーク製短機関銃のマドセンM1950もお譲りいただいております。
ステンは第二次世界大戦時に開発された、徹底的に生産効率を高めた短機関銃。マドセンは同大戦中に開発されたマドセンM46を改良したモデルとなります。いずれもプレス成型を多用した銃で、ハドソン製品でもその生産工程を垣間見ることができます。

くれいも屋では各種金属製モデルガンの買取をお待ちしております。今回マドセンには破損しやすいストック基部パーツがアングス製強化パーツに換装された状態でお譲りいただいております。こうした改修品、カスタム品は大歓迎です。大量のコレクション買取には、ご自宅までうかがう出張買取も対応しております。まずはお気軽にご連絡ください!






