福岡県福岡市のお客様より、多数の無可動実銃をお譲り頂きました、ありがとうございます！その中からちょうど先日取り上げたばかりのドイツの名銃・MP40がございましたので続けてご紹介させていただきます！

やはりモデルガンやエアガンに比べると、無可動実銃についてはなかなか触れる機会がありませんのでテンションがアガります。実銃MP40の歴史やサバイバルゲームにおけるMP40の魅力と弱点なども、前回一通り書いたような気がしますがどうぞお付き合いください。

今回やはり無可動とはいえ実銃の重量を実感できたのはやはり貴重な体験でした。残念ながらモデルガン版と比較はできませんでしたが、マルシン金属製MP40はおよそ4.5kg、実銃は4.0kg、この無可動実銃はパーツを抜いたり銃身を埋めたりで、スリングを含めて4.1kgとなっております。

とはいえアサルトライフルでも2～3kg台が主流の今の銃に慣れると、実銃を振り回す兵隊さんは体力がないとだなあとつくづく感じますね。

マルシンエアコキ版MP40

持ち慣れている樹脂製のエアコキ版はおよそ2.5kg。実銃より圧倒的に軽いとはいえ当時のエアガンとしては結構な重さでした。前回も触れましたがエアコキ版MP40は重さが弱点というより、チャージング時の重量バランスがイマイチでした。

とにかく一発撃ってチャージングするたびにフロントが重くて銃口がターゲットを外れてしまいます。もちろん体力任せでストックを使ってがっちりと構えたまま連射することもできますが、スプリングも重めで体力を消費します。

なにより当時すでにMGCのベレッタ93RやWAのAR-7シリーズなどのガスガンや、エアコキ式でもマルイのMPLなどの軽量なサブマシンガンが出ていたんですね。しかもマルシンのエアコキMP40は同社独自のスプロケット式マガジンで、給弾がちょっと不安定でした。

それでもなぜか手元に置いてしまうどころか、令和に入って写真のようにデッドストックを購入したりしています。ちなみに「シュマイザー」の通称は連合軍兵士の早とちりで、実際にはMP36までを開発したシュマイザーは開発に携わっていないというのが現在の認識です。

無可動実銃版 MP40 ディテール紹介

無可動実銃の話に戻ります。樹脂製トイガンとは比較にならない重さで、バランス云々ではなく普通にストックで構えないと厳しいですね。

一方でこれだけの重量で9mmクラスの拳銃弾を撃つのなら、フルオートでも反動は激減するものかもしれないと感じました。マガジンをフォアグリップ替わりに構えることで、ストックを展開せずともある程度は振り回せるものなのかもしれません。

などとかつての戦場に思いをはせることができるのも無可動実銃の魅力です。フィクションのガンアクションを描く作家さんや漫画家さんにはぜひ一度触れてほしいですね。

そしてもう一つ、無可動実銃ならではの魅力として、各部の刻印が挙げられます。

「モデルガンと同じ」刻印に感動することも多いですが、銃によってはシリアルナンバーや製造年・工廠など、モデルガンではどれか一種に固定されていたり省略される刻印が記されている場合もあります。

また、無可動実銃として加工される際に付与された刻印などもあるようですね。

それらを資料などを参照にこれらを読み解いていくのも無可動実銃の楽しみ方。今回お譲りいただきました他の無可動実銃も、機会がありましたら刻印や細部写真を中心にご紹介したいと考えております。

くれいも屋では無可動実銃の買取をお待ちしております。一挺一挺思い入れなども強いアイテムかと思いますが、コレクションとして増えてくるとメインで飾りたい銃とそうでない銃が見えてきたりしませんか？

新しい銃を迎えるためにも、コレクションを整理してみるのも一つの愛で方かと思います。高額アイテムや大量買取にはご自宅まで伺う出張買取も対応しております。まずはお気軽にご連絡ください！