
広島県尾道市のお客様より、ハドソン製金属モデルガン、M1ガランド(ガーランド) ガスオペレーションブローバックをお譲りいただきました、ありがとうございます!
M1ガランドとは

M1ガランドは1936年に制式採用されたアメリカ軍のセミオートライフルです。口径は7.62mmと、それまで採用されていたボルトアクション式のM1903小銃と同じですが、連射性能は飛躍的に向上しました。
特徴的なのは上部からクリップにセットされた8発の弾薬(エンブロック・クリップ)を挿入する装填方式です。この方式はマガジンが下に張り出さないため、M1903などの従来のボルトアクションと同様に伏せ撃ちがしやすい利点がありました。

また、弾薬を撃ち尽くすとクリップが飛び出し、そのまま次のクリップを装填。マガジン式と比べても「空のマガジンを外す」1アクションが省略されるため速やかな戦闘継続が可能でした。
一方、残弾を撃ち尽くすまで次のクリップが装填できないなどの不便もありました。

第二次世界大戦ではトンプソンやグリースガンなどのサブマシンガンに歩兵の主流は移りつつありましたが、それでもいざというときに遠距離から征圧できる7.62mmの信頼性は大きいものだったようです。
当然この時期の戦争映画などに出演する機会も多く、戦後も人気の高い銃の一つでした。
ハドソン製ガランドの歴史

ハドソンのM1ガランドといえば、1988年にダミーカート式モデルガンとして商品化。当時はすでに外部ソース式、多弾数のガスガンがサバイバルゲームの主軸になりつつあった時期でもあります。
M1ガランドはセミオートで大柄、クリップ機構の複雑さもありモデルガンとしては開発が困難。ゲーム用としても実用的ではありませんでした。そのため77年規制前にミコアームズがスチール製モデルガンとしてリリースしたきり、トイガン化はされていませんでした。
もちろんハドソン版の素材は亜鉛合金製。ブローバックこそ手動ですが、全弾発射後のブランククリップの排出は再現され、その際の「チャキーン」の音こそが本銃の醍醐味でした。
ガスオペレーション式モデルガン

一方でやはりブローバックからの「チャキーン」を楽しみたいという需要も長くありました。そこでハドソンは創業40周年となる2005年に、ガス式ブローバックによるダミーカート排莢、そしてクリップ排出のアクションを楽しめるM1ガランドを発売します。
それこそが今回お譲りいただいたガスオペレーションブローバックモデルガンです。

多くのパーツにダミーカート式モデルガンのパーツを流用しているためか、ガスソースは外装式でCO2を使用。
ストック下部から飛び出るチューブを残念がるファンもいましたが、外装式と割り切ったことでブローバックメカの単純化や作動の安定性を高めることができました。その独特のアイデアと機構はトイガン史に残るべき一挺だと思います。


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