群馬県前橋市のお客様より、IMI製アサルトライフル:ガリルの無可動実銃をお譲りいただきました!この度はくれいも屋をご利用いただき、ありがとうございます。
ガリルはIMI(イスラエル・ミリタリー・インダストリーズ)社製のアサルトライフルです。1950年代の同国ではFN FALを使用していましたが、1967年の六日間戦争で全長の長さによる取り回しの悪さや砂漠気候での故障の多さが露呈します。
また、その戦闘でイスラエル兵が敵兵から鹵獲したAK-47を使用し、その堅牢性についての評判が広がります。また、この時期はアメリカがベトナム戦争において、5.56mmアサルトライフルの有効性を見出していたタイミングでもあります。
こうした条件からバルメ社製AKコピー銃であるRk62を参考に開発されたのが、故障しにくいAKの基本構造に5.56mmNATO弾を使用するガリルです。
1974年登場のAK-74に先駆け量産化されますが、当初は生産体制の未熟さからバルメ社から部品供給されながらの生産となりました。
そのためイスラエル国防軍ではアメリカから供給されたM16のカービンモデルの方が多く配備されることになります。
しかし生産体制が整ってからは本国以外の国でも多く採用され、AKの堅牢性とM16共用の5.56mmNATO弾という、いわば東西の良いとこ取りは多くの支持を得ています。
お譲りいただいた無可動実銃は、バイポッドとそれを収納できるハンドガードを備えたARMのバリエーション。
標準的なARMはキャリングハンドルを装備していますが、これらはオミットして取り回しやすくしたものと思われます。
折りたたみ式のストックはFN FALを流用したもので、ストックは本体右側にセットされます。
AKの場合レシーバー右側にセレクタがあるため操作が困難になりますが、ガリルは右側のグリップ親指付近にレバー式のセレクタを装備することで解決しています。
そもそも左右両側でセレクタ操作可能という設計も、この時代の銃としては先進的でした。
ガリルといえば欠かせない特徴が栓抜きとワイヤーカッターですね。配備され始めた初期の頃、兵士がマガジンの上部を栓抜き替わりに使うため給弾不良となるトラブルが続出。
ハンドガードの基部の形状を工夫し、栓抜きとなる機能を追加しました。
また、バイポッドと銃の接続部はワイヤーカッターとして使用可能となっています。無可動実銃ですのでチェンバー内は加工が施されていますが、発射に関わらない箇所はライブです。
くれいも屋では各種無可動実銃の買取をお待ちしております。大量のコレクション買取にはご自宅まで伺う出張買取も対応しております、まずはお気軽にご連絡ください。