前回に引き続き岩手県盛岡市のお客様よりお譲りいただきました、海外製エアガンのご紹介です。
前回がMP5にP90と日本でもおなじみの銃だったのに対し、今回は海外メーカーならではの機種に注目です。個人的にも80年代からのオールドファンには懐かしい2挺ですね。
UMAREX MP-German Legends MP40 CO2
ドイツのUMAREX社の創業は1972年。まだドイツは東西に分断されていたゴリゴリの冷戦時代です。
エアガンやペイントボールガンのほかに、催涙ガスや信号弾拳銃などの法執行機関向けの各種装備や実銃を製造するメーカーです。
1993年にはワルサー社を買収し傘下に収めました。さらに近年はH&Kやグロック、ベレッタ、IMI、コルト、S&Wなど、主な銃器メーカーのライセンス管理業務を行っています。
そのUMAREXが自国ドイツの第二次世界大戦時の傑作でもあるMP40をCO2ガスガン化。
全体に金属パーツを多用し重量感を再現。黒染した外装を研磨することで、使い込んだ雰囲気を醸し出すエイジング処理を施しています。
マガジンはその細長い形状を活かし、60発の装弾数に対しCO2カートリッジも12gを2本同時内蔵。安定したパワーで最後まで使用できます。
マガジン先端は実物よりも大きく、チャンバーを兼ねた構造になっています。ちょっとMGCの初期スライド固定式ガスガンのマガジンを連想しますね。
MP40といえばやはりモデルガンの外観そのままにエアソフトガン化したマルシン版が印象的です。
マルシンでは後にフルオートガスガン化もするなど、国内でMP40といえば同社のイメージが強いですね。
名銃だけあってAGM製電動ガンなど何タイプか製造されていますが、全長の割に短いバレルなど、サバイバルゲーム向きとは言い難いレイアウトなんですよねえ……。
NORTHEAST STEN MK-IIS
NORTHEASTは台湾でガスブローバック銃をメインに製作している東北製作所のブランドです。モチーフとなったステン短機関銃は、第二次世界大戦の序盤にイギリスで急遽開発され投入されたサブマシンガンです。
上記でご紹介した当時最新鋭のサブマシンガンであったMP40を徹底解析し、エンフィールド造兵廠の技師であるレジナルド・V・シェパードとハロルド・J・タービンの手で開発されました。
「ステン」はシェパードのS、タービンのT、エンフィールドのENをつなげたものです。マーク2は各部構造を徹底的に簡略化して生産性を高めました。
今回お譲りいただきましたマーク2Sはサプレッサーを装備。奇襲攻撃用として空挺部隊などに支給されたモデルです。
ハンドガードは布製カバーで覆われ、フォアグリップ替わりに構えることができます。
ストックは今回のスケルトンストック装着型のほかにT型ストックを装着したタイプも選べます。
発射機構はマガジンへのリキッドチャージ式。本体はバレル、機関部・ストックに分解可能で、パッケージでは分解された状態で収納されています。
NORTHEAST社ではT型ストックやハンドガンサイズのコマンドグリップ、木製ストックなどと組み合わせたステン短機関銃の各種バリエーションも製品化しています。
ステンマーク2もMP40同様評価の高い名銃ではあるのですが、日本では製品化の機会がわりと少な目です。国内では1980年代にLSがつづみ弾とガスガンをリリースしたくらいでしょうか。
くれいも屋では各種海外製ガスブローバックガンの買取をお待ちしております。ゲーム向きの性能だけでは測れない、選択肢の多いラインナップが海外製品の魅力ですよね。こだわりの一挺をぜひお譲りください。コレクションの大量買取にはご自宅までうかがう出張買取も対応しております。まずはお気軽にご連絡・ご相談ください!