神奈川県綾瀬市のお客様より、無可動実銃2種をお譲り頂きました、この度はくれいも屋をご利用いただきありがとうございます!
発射のための機能こそオミットされてはいますが、各パーツの質感は文字通り「ホンモノ」といえる無可動実銃。モデルガンの一ジャンルとして多くの方に愛されています。
今回お譲りいただいたのは旧ソ連が生み、数々のバリエーションを生んだAKシリーズより、AK74のバレルを切り詰め折り畳みストックを装着したAKS-74U。
そしてイタリア初の無煙火薬式制式家銃であり、19世紀末から第二次世界大戦までイタリア軍を支えたボルトアクションライフル・カルカノ191/38です。
AKS-74U
ショートバレルと折り畳み式ストックを装備し、コンパクトさを追求したAKの最小モデルともいわれるバリエーションです。
本モデルは東京マルイでもモデルアップしていましたね。建物内部などでの近距離戦向けの用途となっており、空挺部隊や車両搭乗員、砲兵向けなどに支給。軍以外にもソ連内務省やKGBなどの特殊部隊向けとして採用されています。
刻印は星型ですので、ロシアのTula工廠、1990年製のようですね。
各ナンバーも一致しています。
こうした来歴がわかることも無可動実銃の醍醐味です。
マガジンの着脱とストックの折り畳みなどが可能。マガジンはおなじみベークライト型と74M以降の近代化モデルタイプの2種をお譲りいただきました。付け替えるだけで印象が変わりますね。
カルカノ M1891/38
基本構造はモーゼルM1871(Gew71)に近いものですが、開発者であるS・カルカーノはイタリア独立戦争後の1866年の時点からこの設計を国のライフル計画に提出しています。
しかしその時は高価なコストのため却下されました。Gew71やその後継であるGew88の設計が本銃に近いことから、カルカーノの先見の明が後に評価されます。
結果的にそれまでの単発式ボルトアクションライフル・ベッテルリM1870に置き換わるかたちで、1892年に生産がスタートしていきます。
仕様弾は6.5mm×52マンヘリッヘル・カルカノ弾で、小口径ゆえに第一次世界大戦以降、エチオピア戦争などで飛距離やストッピングパワーの不足を指摘されるようになります。
そのため7.35mm×51弾を使用するカルカノM1938を導入。M1891も同じ弾丸を使用できるようにM1891/38へと改良されます。
しかし第二次世界大戦が勃発。開戦までに新弾薬を大量生産できなかったイタリアは、1891/38を旧来の6.5mmに再統一しました。
お譲りいただいたのは騎兵隊や車両部隊など向けに全長を短縮し、先端には折り畳み式の銃剣を装備。
そして背負った際にハンドルが引っ掛からない様ストック方向に曲げた、騎兵銃・いわゆるカービンタイプとなります。
バレルや木製ストックなどの資源を切り詰めることもでき、とりまわしの良さとあわせて生産国的にも使用する側にとっても好評なモデルでした。先述の6.5mm弾のパワー不足は、同時に低反動による扱いやすさもあり、一長一短であったようです。
AKS-74Uもそうですが、全長が短い方が気軽に構えやすく、ついつい手にとってしまいますよね。
今回紹介した二挺は近日中に弊店通販ページにて販売いたします。
ぜひ一度ご覧くださいませ。
くれいも屋では各種無可動実銃やモデルガンの買取をお待ちしております。金属製モデルガンなど輸送時の破損・痛みも気になりますよね。
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