2023年2月、永遠の星の海へと旅立たれた漫画家・松本零士氏。
彼が生み出した作品のうち主に宇宙を舞台とする『銀河鉄道999』『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』『クイーン・エメラルダス』などは、同じ世界でリンクしているという設定があります。
そして、その各作品の主人公が持つ同じ形式の銃が、「戦士の銃」こと大山式宇宙竜騎兵次元反動拳銃:コスモドラグーンです。
初出となった『銀河鉄道999』コミックにおいては、登場当初は設定やデザインにブレがありました。
しかし劇場アニメ版で主人公・星野鉄郎に銃を渡した老婆の息子・大山トチローによって製作された数挺しかない銃という設定が付与され、以後原作コミックなどでもその設定に準じた扱いとなっていきます。
その鉄郎以外の数挺の所有者が、大山トチローの無二の親友であるキャプテン・ハーロックと、トチローと恋人関係にあったクイーン・エメラルダスです。
登場作品ごとに変動はありますが、シリアルナンバー2はクイーン・エメラルダスの銃とされています。
「ドラグーン」の名が示す通り、光線銃ではありますが先込式のコルトドラグーン(M1848)がモチーフになっています。
ハートフォードでもモデルガンのドラグーンをベースにコスモドラグーンを可動モデルガン化。健在だった頃の松本零士氏直々のアドバイスを得て製作・販売しています。
2018年に第一弾として星野鉄郎モデル(シリアルNo.4)を発売。この時のバックストラップとトリガーガードは真鍮無垢となっていました。
以後もキャプテン・ハーロックモデル(No.1)、オールシルバーメッキのメーテルモデル(No.3)と発売し、2020年にはグリップフレームの色を変更した星野鉄郎モデル2020を再発売しています。
そして本銃・シリアルNo.2のクイーン・エメラルダスモデルは2021年の発売。
フレームの配色をブルーブラック塗装仕上げとし、バックストラップとハンドガード、グリップのメダリオンはシルバーメッキ処理となっているのが特徴です。
手にとって細部を見ても、19世紀前半に生まれたパーカッションリボルバーとSF光線銃としてのパーツが破綻なく融合していることを実感できます。
このへんはさすが実銃のドラグーンを所有しつつデザインした松本零士氏のSFデザイナーとしての才覚の顕れともいえるのはないでしょうか。
ベースのモデルガンがあるとはいえ操作については固有のものとなっており、取扱説明書および分解図も専用のものが用意されています。
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