先週に引き続き、静岡県浜松市のお客様よりお譲りいただきましたホビーフィックスの90年代の名作モデルガンM16A1をご紹介させていただきます。
国内初モデルガン化だったM14に続き、ホビーフィックスが発表したのはM16A1でした。すでに70年代からマルシンやMGC、コクサイなど多くのメーカーからリリースされている、いわば「手垢のついた」セレクトにはむしろ戸惑うモデルガンファンも多かったと思います。
おそらくはニッチな銃を選ぶだけのメーカーではないという主張もを込めた、ホビーフィックスの「挑戦」だったのでしょう。
広告などでの告知では「あえて全金属製」「採寸をincで」など、M16の決定版として開発した意気込みが伝わります。あえて未発火モデルとすることで、AR-10やAR-15(M16)系のみで使用されているロータリーボルト(ロータリーロックリュングマンシステム:ストーナー方式とも)を業界初で再現し、その作動(手動となる)をアピールしています。
もちろんM16の機関部は本体レシーバー内ですので、そのハイレベルな再現度はなかなか伝わらないのですが、やはり実際の動作が見えなくとも、その特殊なシステムが作動しているという感覚を金属越しに伝えてくれる喜びというのがあるのです。
外観については特にレシーバーに多い三次元曲面の再現のこだわりについてもアピール。前回の64式小銃の時にも触れましたが、実銃の輸入販売も手掛けている関係の実銃からの採寸できる強みがうかがえます。
当初は1991年の夏頃発売予定でしたが、実際には同年末から翌年初頭にかけての発売だったようです。ホビーフィックスでは本アイテムのレシーバーなど各部の素材をプラに置き換えて、トイテックのユニットを内蔵した19800円という低価格の外部ソース式ガスガンのM16も平行して販売していました。
この時期はマルイの電動FA-MASが出た直後。ホップシステムは導入されておらず、まだまだ外部ソース式ガスガンの全盛期でした。これはFA-MASが低性能だったわけではなく、当時の外部ソース式のハイパワー化が凶悪だったからですね。
その地位が逆転していくのは95年のフロン12全廃やマルイが積極的に導入していったホップシステムの台頭によるのですが、また別の機会にでも。
ホビーフィックスのモデルガンM16は、今回のA1以外にもXM177E2やA4、M4などが少数製造されています。
くれいも屋ではこれらM16バリエーションの買取をお待ちしております。後発の不利を跳ね返し、むしろ決定版といってもよい完成度を持つホビーフィックスのM16シリーズをぜひお譲りください。高額アイテムにつき箱なしなどで発送の荷造りが不安な場合は、ご自宅までうかがう出張買取もご検討ください、まずはご連絡を!