千葉県市川市のお客様より、兼常作の大型ハンティングナイフをお譲りいただきました、ありがとうございます!
美濃国刀鍛冶の秘伝を受け継いで刃物の町として長年にわたって栄えてきた岐阜県関市。関兼常は、その関市にある国産和式ナイフのブランドです。鎌倉時代、大和国から美濃へ移り住んできた鍛冶仲間の7派。兼常はその一派でした。
その後関市で刃物製造に勤しみ、戦国時代、幕末の動乱期、太平洋戦争などを経て、関市を刃物の町として世界中に知らしめるまで成長させました。今や関市は西洋のゾーリンゲンに並ぶ東洋の刃物の町として認識されています。
現在ではナイフや包丁などといった刃物のほか、ハサミやピーラー、計量スプーンや栓抜きなどの台所用品、爪切り用のニッパーなどの日常の身だしなみ用品なども製造しています。
今回お譲りいただいた「兼常作狩猟用剣鉈ツバ付」は、猪狩りに際して携行する1本として開発されました。日本刀のような鋭い切先と【ツバ】の存在は大自然の中では心強いことでしょう。もちろんナイフと鉈を兼ねた大型の刃物として、キャンプなどアウトドアの各種作業や道行にも向いた1本です。
27cmにもおよぶブレードの材質は鋼の中でも高硬度な白紙2号を採用し、肉の解体や分厚い皮剥ぎ作業においても刃こぼれの心配なく使用が可能です。
「鉈」と名に付けられていますが、その刃は非常に鋭い蛤刃で鏡面に至るまで研ぎ上げられています。
実際の狩猟の解体場面では刃渡り10cm程度で薄め、細めの小柄なナイフの方が使いやすくはありますが、止め刺しではこの剣鉈のサイズ感が有効でしょう。
刃側に向いて設けられたツバ(ヒルト)によって、切先を使用した際のスリップによる負傷を防止します。
白木のグリップは気品を感じます。オイルステインやニスで色を変化させたり、滑り止めとしてグリップテープなどを巻いておきたい気分になりますね。しかし狩猟で使うことを考えると柄も血で汚れますので、パラコードを簡単に巻いておいて、いざというときは解いて使用するというくらいが面白いかもしれません。
シースは木製のケースの表面に合皮を張り付けたもの。軽量かつ頼れる丈夫さを兼ね備えたものとなっています。
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