MGCのナショナルマッチモデルガンをベースに、これでもかとツボをついたフルカスタムの一挺をお譲りいただきました!くれいも屋をご利用いただきありがとうございます。
いずれの変更点もマッチ用として理にかなったカスタムとなっており、「この一挺、もっておきたい」とスタッフの誰もが思うカスタムでしたね。
ベースとなったナショナルマッチは言うまでもなくシューティングマッチ用にカスタマイズされたシリーズです。それでは通常のナショナルマッチとノーマル(M1911)との差異をご紹介していきましょう。
スライド
スライド上面に飛び出たリブには反射防止のセレーションが刻まれています。その後端には本体のほとんどがスライドとリブに埋まり一体化したイライアソンサイトを装備。上下左右の調整が可能です。
同様に調整可能なウイチタやボーマーサイトに比べても、よりバレルに近い低い位置でサイティングできることが魅力となっています。セレーション入りリブとイライアソンサイトの組み合わせはハードボーラーなども踏襲していますね。
側面のコッキング用セレーションは斜めに刻まれています。コッキング時はほとんどの場合上方向からスライドをつまむことが多く、より実戦向きの角度といえるでしょう。
フロントサイトはユーザーの好みや時代によって変更されることが多いのですが、今回お譲りいただいたのは後端がばっさり鋭角に切り落とされたパートリッジタイプ。順光、逆光どちらの状態においても太陽光が反射しにくいため現在多くのシューターの支持を得ています。
しかしその形状からわかる通り、ホルスターから抜くときにひっかかるイメージがつきまといます。実際にはそれも織り込んだ形状のホルスターを使用し、練習を重ねることで問題はありません。ただしコンバット・シューティングにおいては後端を斜めにカットしてより抜きやすくしたものが好まれます。視認性については後部に反射防止のセレーションやホワイトドット、さらには集光サイトなどが使われることも多いですね。
今回お譲りいただいた一挺は、チャンバー周りを改装した9mm仕様にすることで装弾数を増やし、マッチに有利なカスタムとなっています。スライドの「9mm コンバージョンユニット」の刻印から、マガジンとあわせてエラン製のキットが組み込まれています。
フレーム
ナショナルマッチのハンマーはノーマルと同様のスパータイプですが、今回のカスタムではダブルホールサイズのリングハンマーになっています。
フレームではスクエアタイプのトリガーガードが目を惹きますが、これはナショナルマッチというよりは70年代に流行したジム・ホーグのカスタムが由来といえるでしょう。両手でホールドした際のウィークハンドの人差し指がホールドしやすくなっています。その奥のワイドタイプトリガーもナショナルマッチの特徴の一つ。シリーズ70以降に装備され、ワイドであるだけでなくイモネジによるストローク調整も可能となっています。
ナショナルマッチのフレームはM1911と共用部分が多いのですが、先述の通り一段階進んだホーグモデルをモチーフとしているため、グリップセフティのオミットやロングタイプのスライドストップとアンビセフティ、マガジンキャッチやマグウェルなどが装備されています。ここまでくると親指付近が渋滞するイメージですが、ブラックパールのグリップがシルバーのフレームを引き締めています。また、ウェル増設にあわせて延長された真鍮製のマガジンバンパーも美しいですね。
そんな感じでスタッフ一同、ああこの処理がいい、ここのパーツがいいとみんなして愛でておりました。くれいも屋では各種カスタムガンの買取をお待ちしております! カスタムパーツも併せて査定。高額買取、大量買取にはご自宅までうかがう出張買取をご利用ください。お気に入りの究極の一挺は手元に残し、新たなコレクションをリスタートさせるきっかけにしてみるのもいいのではないでしょうか。まずはご連絡を!
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