群馬県館林市のお客様より、出張買取にて全数十挺にも及ぶ多数のライフル、ハンドガンほかエアガンをお譲りいただきました。ありがとうございます! その中でもスタッフの目を惹いたのがこちらのソウドオフライフル各種とそのルーツとなる馬上筒の装飾銃です。
馬上筒は種子島式火縄銃を短縮し、騎兵が使うサイズにしたいわばカービン銃ですね。足軽身分が使うことの多い火縄銃ですので、騎馬武者が使うことは稀だったと思われます。単発式で馬上での再装填も困難なため一発必中となります。燃えますね。
今回のお客様からはその馬上筒の装飾銃と、その魂を受け継いだソウドオフボルトアクションライフルを複数お譲りいただきました。馬上筒は大洋銃機製。実際に空気銃なども製造していたメーカーで、現在でも大河ドラマなどの劇中で使われているようです。
ソウドオフは鋸による加工を意味します。アメリカの法律ではライフルやショットガンといった強力な威力を持つ銃は、一定の長さ(26インチ)以上である必要があります。そうした銃のストックや銃身を切り詰め、コートの下やバッグなどに収まるサイズにして秘匿性を高めています。当然26インチ以下は違法となりますが、近年はその数字を逆手にとって全長26.5インチのM1100(TAC-13)やM870(TAC-14)などが、狩猟用やセルフディフェンス用に販売されているようですね。いずれにしてもパワーはあるのに安定性を犠牲にしていますので、法的にも実射においても危険なアイテムであることは間違いありません。
今回は東京マルイVSRシリーズのバレルを切り詰め、ピストルグリップタイプの木製ストックに換装したカスタムが4挺。そのマルイのメーカー純正のソウドオフカスタムともいえるVSR-ONEが1挺。さらにフルサイズライフルAS-01の機関部を、大型ハンドガンともいえるサイズにまで切り詰めたARES AS-03を2挺をご紹介します。カスタムの4挺はいずれもバレルやストックの長さ、形状がまちまちでおそらくベストな一挺を模索し試行錯誤されたのだと思います。
ソウドオフカスタムA
最もバレル長のあるタイプは全長約84cm。サイトもバレル先端にフロントサイト、排莢口前にリアサイトとオーソドックスな配置です。フロントヘビーなバランスをおさえるためか、グリップはフィンガーチャンネルが設けられていますね。
ソウドオフカスタムB
二番目に長いタイプは全長約72cm。スコープマウントの前後に集光チューブ式フロントサイトとリアサイトをセット。バレルはVSR-ONE系のブルバレルでしょうか? こちらもフィンガーチャンネルこそないものの、角度が立ったピストルグリップになっています。
ソウドオフカスタムC
こちらは全長約63cm。パットプレートをばっさりと切り落としてライフル型のグリップを残した形状です。バレルはやはりVSR-ONEタイプで先端がストックとほぼ面一。馬上筒とバランスが似ていますね。
ソウドオフカスタムD
前床部分を切り詰め全長約55cmと最もコンパクトなタイプ。インナーバレル長はほぼハンドガンクラス? サイトはANVLタイプのアイアンサイト付きマウントにマイクロダットを載せたミニマムサイズで、取り回しを重視されていると思われます。
ちなみに自分もかつてカスタム9を持っていたので、スナイパーライフルの切り詰めは大好物です。ただそのころはまだハイパワー時代で、スプリングを強化するとストックなしでコッキングするのは厳しく、ショートでは運用が難しかったですね。結局スーパー9プロを購入しました。時代を経て現在はVSR-ONEもAS-03も興味があって、ますます今回のお客様に共感していました。
ARES AMOEBA STRIKER AS-03
もはや大型ハンドガンなサイズのAS-03。実は今回初めて実際に握ってみたのですが……ちょっとトリガーとグリップが遠すぎません? なるほどカスタムパーツがことごとくグリップ周りのレイアウトを変更するわけです。
東京マルイ VSR-ONE
VSR-ONEはやはりそつの無いつくりだなあと感心します。でも逆にいじるとしたらM4用カスタムグリップとワイヤーストックへの換装くらいになりそう。他に手を入れるとしたらバレルもストックも切り詰めて……などなど、カスタムをあれこれ夢想するのは楽しいですね。
くれいも屋では各種エアガン、カスタムガンの買取をお待ちしております。もちろんカスタムパーツや付属品も査定対象! お客様の個性が垣間見えるカスタムガンは、毎回スタッフも唸りながら楽しませて……いや、勉強させていただいております。大量買取や高額買取にはご自宅まで伺う出張買取も対応いたします、まずはご連絡を!
また、LINEでのかんたん査定も行っておりますので、ぜひご活用ください!