【宅配】島根県松江市のガスガン買取実績|マルシン マテバリボルバー 木製グリップ仕様

マルシン マテバリボルバー トップ画像

マルシン工業のリアルカート式ガスリボルバー、マテバリボルバーをお譲りいただきました!この度はくれいも屋をご利用いただきありがとうございます。

モデルガン時代からの古参メーカーながら、予想外のマイナー銃や新機構の開発に余念のないマルシン。2008年に発表された「トグサの銃」ことマテバリボルバーも、当時はかなりの驚きをもって受け入れられました。

マルシン マテバリボルバー 銃口アップ

本銃の特徴は普通のリボルバーが弾倉の上端から弾丸を発射するのに対し、下端から発射する方式になっている点にあります。また、それに伴い弾倉のスイングアウト方向も上方向となっており、いわば通常のリボルバーの上半分を上下反転したようなスタイルです。

これは弾丸の発射位置を手首側に近づけることで銃口の跳ね上がりを抑えるという目的でした。しかしそれと引き換えにサイティングにおいては照準位置とバレルが離れたため、パララックスが拡大する、スイングアウトが上方のため装填時の固定ができない、部品点数の増加など、メリットよりもデメリットほうが大きかったとか。

肝心の反動も解消されるわけではなく、上方から後方よりになっただけともいわれています。さらに跳ね上がりそのものにもあまり効果はなかった……などと目も当てられない意見もあったようですね。

マルシン マテバリボルバー 左側面

私もご多聞に漏れず本銃について『攻殻機動隊』のトグサの銃として先に知ったクチです。しかも攻殻機動隊の1巻発表当初はインターネットで気軽に検索などできない時代でしたので、かなり後年になってからだと思います。モデルとなった実銃のマテバ 2006Mは1990年の発売。同作の連載開始が1989年ですから、作者の士郎正宗はそれ以前の開発モデルの情報を得て劇中に登場させていたのでしょうか。

マルシン マテバリボルバー シリンダー

実際のところ80年代の士郎正宗の文字通り「未来をいく」博識さとそれを活かした想像力は、ちょっと他のSF漫画家の追随を許さないところがありました。当時の状況を思い起こしてもやはりその偉大さを実感します。

正直「シロマサ登場以前/以後」でSFマンガという概念そのものに大きな変化があったと思います。マンガに登場する銃に関しても同様で、やはり『アップルシード』以降、SF作品においても実銃や実銃をベースとする「地に足がついた」架空銃の比率が増えたと感じました。

マルシン マテバリボルバー 右側面

マルシンが商品化したトグサの銃は、実際にリリースされた2006Mから一モデル進んだという設定の「M-M2007」。実銃の2006Mが.357マグナム弾と.38スペシャル弾仕様だったのに対し、9mm弾仕様という設定です。

ただし基本デザインは2006Mとの差異はなく、バレルシュラウドの形状やマズル先端形状などが異なるのみです。実銃にも「2007S」モデルがありますが、これは弾薬を.38スペシャル弾専用とし7連発仕様の弾倉に変更したモデルとなり、マルシン版とは異なります。

マルシン マテバリボルバー 木製グリップ底部

発売当初はマルシンが意欲的に展開していた8mmBB弾仕様でしたが、現在は6mm仕様で展開。今回お譲りいただいたのはマルシン純正の木製グリップとWディープブラックの表面処理が施されております。

マルシン マテバリボルバー 表面処理

実銃最大のセールスポイントであった反動軽減もガスガンでは無視できますので、もはや商品化したマルシンの心意気こそが本アイテムのキモといえます。逆にスイングアウト時の不便さや、射程の短さからの深刻なパララックスなど、デメリットのほうばかり実感してしまうかもしれませんね。

ですが19世紀から変化することのなかったリボルバー拳銃の基本スタイルを変えようとしたマテバのチャレンジ精神も、実際に手にしてみたからこそ感じることができます。個人的には射線位置を下げ、さらに反動を下方向に逃がすという発想にたどり着いたクリスベクターは、マテバの延長線上にあるのかもしれないとも思ったりもしています。

くれいも屋では古今東西のマイナー銃の買取もお待ちしております。マイナーだけど良い銃、マイナーだからこそ魅力的な銃、それぞれこだわりの一挺をお譲りください!また、LINEでのかんたん査定も承っております。是非ご活用ください!